最短でオーストラリア看護師登録を達成する方法
「将来、オーストラリアで看護師として働きたい!」
そんな想いがありますか?
職場環境や給与、将来の展望などを見据えて海外で看護師として働くという選択をする日本人は、年々増えている実感があります。
また、ワーキングホリデーを経験して、海外に魅了された人もいるのではないでしょうか。
しかし、実際に海外で働くとなるとプロセスが複雑で、さらに求められる要件の厳しさに中々前に進めない人が多いことも事実です。
受験勉強の半年ですらキツかったのに、人によっては2年、3年と英語試験の対策に費やしてしまうケースも稀ではありません。
そこで今回の記事では、最短でオーストラリアで看護師登録をする手段について説明していきます。
Index
最短でオーストラリア看護師登録を達成する方法
オーストラリアで正看護師として登録するためには、基本的に以下の要件が求められます:
- OET 350以上・IELTS7.0以上
- NCLEX
- OSCE
上記の他に前提として、「看護学士(Bachelor Degree)を保持している」こと、「過去5年間における病院での勤務経験が36ヶ月以上あること」の2点が求められます。
先に挙げた3つの要件の中で、最も難しいのは「OET 350以上・IELTS7.0以上」の取得です。
どれくらい難しいかというと、偏差値50くらいの高校生が東大に受かる感じ。
英語の基礎力がしっかりしていないと、対策期間が2年、3年と長引くことが予想されます。(実際に多くの方が、基礎の抜け落ちでスコアメイクに苦戦しています)
その点を踏まえた上で、現状に応じた最速の手段を説明していきます。
1. 英語資格に合格できそうな場合
まず最初に現状の英語力を把握するために、先ほどあげた「OET」や「IELTS」の試験の模試を受けてみてください。
OETは公式ホームページにサンプルテストがあります。これを一つ解いてみてください。(全部は解かないようにしてください)
IELTSは以下の記事にサンプルの問題を掲載しているので、参考にしてください:
これらを受けてみて「半年で行けそう!!」と思ったら英語資格の対策をするのが一番最短のルートです。
モチベーションの観点から考えると、半年以上の対策期間はキツイと思います。だから「半年で終わらせる!」という覚悟で取り組むことが大切です。
もし難しそうであれば、次の手段を検討してみましょう。
2. 海外で働きながら英語力を伸ばしたい場合
英語資格に合格するのが難しそうな場合の手段として有効なのが、シンガポールで働きながら英語力を伸ばすという方法です。
シンガポールで看護師として働く要件は、他の英語圏と比べると緩く:
- コミュニケーションが取れる最低限の英語力&英語医療知識
- 看護学位の保持
- 病院での1年以上の勤務経験
- 21歳以上35歳以下
看護師として働ける可能性が極めて高いです。
英語力の要件に関しては正式なスコア提出などは求められておりません。
しかし、正看護師として働くためには政府担当者との面接にパスする必要があるので、ある程度英語の受け答えができることが求められます。
目安としてはIELTS5.5〜6.0くらい。
7.0とくらべると上記のスコアであれば必死で勉強すれば半年で取得できるスコア圏です。
シンガポールで働きながら給与をもらいつつ、現場で英語を学ぶ。
日本で隙間時間に勉強するよりもずっと英語が身につく可能性が高いです。
また、英語圏における海外勤務実績は看護登録においても有利に働きます。
詳しい内容は以下の記事を参考にしてください:
3. オーストラリアで働きながら英語力を伸ばしたい場合
「シンガポールなんか経由せずに、直接オーストラリアで働きたい!」
という人は、アシスタント・ナースの資格を取得するルートを考えてみると良いかもしれません。
オーストラリアでは認可された看護スクールを卒業すると “Certificate Ⅲ” といわれる資格を取得することができます。
Certificate Ⅲは、介護士として働くことができるようになる資格です。詳しくは以下の記事を参考にしてください:
スクールの入学要件は概ね「IELTS5.5以上」が基準となります。コース期間は6〜8ヶ月程度が一般的です。
ただ、この資格では永住することはできない点に注意してください。
ワーキングホリデービザと併用して滞在することはできますが、それでも最長2年です。
まとめ
近年の物価高騰の影響で、オーストラリアの家賃価格は年々上昇しています。
また移住者・留学生の増加からシェアハウスを探すのも非常に苦労します。
そういったデメリットを考えた時に、個人的にはシンガポールで最初に海外に慣れてみるのもいい方法かなと思います。
「夢にまでみたオーストラリア!」
と思って実際に海外に住んでみると、思っていなかったカルチャーギャップや孤独感に耐えられず、すぐに帰国してしまうケースも少なからずあります。
同じアジア圏で日本とのアクセスも容易なシンガポール。
多くの人が第二言語として英語を話しているため、たどたどしい英語でも違和感なく溶け込めます。
海外耐性をつけていく上で、ちょうど良い負荷だと思います。
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