
イギリスで正看護師 | 求人探しと就職の方法を解説
イギリスで正看護師として働くためには、働き先となる病院をみつける必要があります。
看護師としての実力だけでは上手くいかないのが就職活動です。
この記事では、イギリスで正看護師として働くための求人探しと就職の方法を解説します。
Index
求人探しと就職の方法
まずは、イギリスで正看護師になるための方法をおさらいしておきましょう。
単純化すると、以下の3つの試験に合格する必要があります。
- 英語の資格試験
- CBT(知識テスト)
- OSCE(実技テスト)
通常の国ですと、これらの全ての試験に合格をした上で就職活動を行います。しかし、イギリスでは、2つ目のCBT試験にパスをすると就職活動を開始することができます。
この制度をハックして就職先を見つけることも可能です。後に詳しく説明します。
詳しい看護師登録までのステップは、以下の記事を参照にしてください。
NHSのウェブサイトから応募
ここからは、求人探しと就職の方法を詳しく見ていきます。
まず最も基本的な方法は、NHS Jobsのサイトを活用することです。これは、イギリス国内の求人情報を集約している公式プラットフォームです。
検索欄に「Registered Nurse」と入力してみると、数多くの関連求人が表示されます。

この中から希望の条件に合うものをフィルターで絞り込み、興味を持った求人があれば応募し、採用担当者からの返答を待ちましょう。
また、病院独自の公式サイトで直接募集をかけているケースもあります。特定の医療機関で働きたいという目標があるなら、定期的にその施設のホームページを訪れて最新の求人状況をチェックするのがオススメです。
これが最も基本的な方法ではあるものの、イギリスでの就労経験とビザがない看護師を雇ってくれる病院は少数なのが現状です。
また、NHS Jobsから応募ができるということは、すでにイギリスでOSCEを受験・合格し看護登録が済んでいることを意味していることも留意をしてください。
OSCE研修を活用
二つ目の方法は、OSCE研修を提供している病院を探すというものです。
看護師が不足している病院では、OSCE研修を無料または格安で提供することで、OSCEナース(OSCEにまだ合格していないナース)を積極的にリクルートしています。
正看護師登録を終えていない状態のため、勤務先病院は看護助手として雇用しOSCE研修を提供してくれます、OSCEに合格でき次第、ナースとして雇い直してくれる制度です。
看護師が不足している時期は、多くの病院がOSCE研修を提供しています。しかし、2025年現在は、市場が飽和気味で就職難が続いており、OSCE研修は減少傾向にあります。
注意点としては、研修の充実具合が病院によって大きく異なる点です。研修が充実をしており、OSCEの合格率が高い病院は以下です:
- セントラル・ロンドン・コミュニティ・ヘルスケア
- セント・ジョージズ大学病院
- キングス・カレッジ病院
- バーツ・ヘルス(Barts Health)NHSトラスト
- ロイヤル・ホスピタル・フォー・ニューロ・ディスアビリティ
興味がある病院のリンクをクリックしてみてください。プログラムの詳細を確認することができます。
エージェントを活用
三つ目の方法は、人材派遣エージェントを活用するというものです。
イギリスには医療従事者に特化した人材派遣会社がたくさんあります。以下は有名どころのエージェント一覧です:
- NHS Professionals International
- Medacs Healthcare
- Kate Cowhig International (KCR)
- HCL Permanent (HCL Workforce)
- MSI International
- My Healthcare Recruit
個人で応募してもなかなか病院から返信がない場合などは、エージェントの活用を検討すると良いでしょう。
エージェントによってはビザ支援なども提供していますので外国人看護師にとっては強い味方です。
一方で、病院と求職者をマッチングをさせることでビジネスが成り立っているため、評判の良くない病院なども紹介に含まれる可能性があります。マッチングを承諾して面接に進む前に、病院の評判等はリサーチをしておくようにしましょう。
最後に
以上、イギリスで正看護師として働くための求人探しと就職の方法でした。
就職探しは、実力以上に運とタイミングに左右されます。早い人はすぐに終わりますが、時間がかかる人は想定以上にうまくいかないものです。
CBTを終えた時点で、自分ができる一歩を踏み出せるように準備をしておきましょう。
とはいえ、ほとんどの人が一番苦労されるのは英語の準備かと思います。イギリスのように英語のハードルが高い場合、代替手段としてシンガポールなども考慮するのも一つの手です。
興味がある人は以下の記事を参照にしてみてください:
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。
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