ニュージーランドで看護師をする際の年齢制限は?
「ニュージーランドで看護師がしたいけれど、自分の年齢でなれるか不安. . .」
実際、ニュージーランドで看護師として働くには、年齢制限が存在します。具体的には、滞在するビザの種類によって年齢制限が変わります。
この記事では、ビザの種類ごとの年齢制限について詳しくご紹介します。
詳しく見ていきましょう。
Index
ニュージーランドで看護師と年齢制限
ニュージーランドに滞在するためにはビザが必要です。
ビザとは、渡航先の政府が外国籍の市民に対し、入国を認めるために発行する入国許可証です。
ニュージーランドで看護師として働くために使用できるビザは、主に以下の3種類あります。
- ワーキングホリデービザ
- AEWV(ワークビザ)
- 学生ビザ
どのビザを申請して看護師をするかは、年齢、金銭、将来のプランによって異なります。
1. ワーキングホリデービザの場合
1つ目は、ワーキングホリデービザ(以下ワーホリ)を活用して働くというものです。
ワーホリビザは、18歳から30歳までの年齢制限があります。厳密には、30歳までの誕生日までに申請が降りれば、31歳になるまでに入国をすることで利用可能です。
ワーホリは、12ヶ月間の滞在と就労を目的としたビザです。
条件を満たせワーキングホリデービザでの滞在期間を3ヶ月延長することも可能です。オーストラリアでは、ワーキングホリデーを3年まで延長できるため、少し物足りないですね…
ワーホリビザを活用して働けるのは、ヘルスケアアシスタントとしてです。ヘルスケアアシスタントとは、日本での介護士のような仕事がメインになります。
仕事の内容が正看護師とは違いますので、注意をしてください。
ヘルスケアアシスタントとして働くためには、資格等は必要ありません。就職先を確保すれば、すぐに働くことが可能です。
しかし実際のところ、コネがない状態で就職先を見つけることは困難です。短い期間でも学校に行くことで、プログラムの実習先に就職がしやすくなります。
30歳未満の方で、試しにニュージーランドで働いてみたい方などは、検討してみてはいかがでしょうか。
2. AEWV(ワークビザ)の場合
ニュージーランドでは、ワークビザを取得して医療従事者として働くことができます。
この場合、年齢制限はありません。一方で、ワークビザを取得するためには条件があります。
- 職歴または資格の証拠を提示する
- IELTS4.0以上、PTE29以上
職歴というのは、少なくとも 3 年の関連業務経験をさします。日本で看護師の経験が3年未満の場合は、代わりに学校に行く必要があることを指します。
学校では、ニュージーランド資格フレームワーク (NZQCF) のレベル4以上の関連資格を取得する必要があります。
また、最低限英語で仕事を遂行するための証明として、IELTS4.0以上・PTE29以上の英語スコアを提出する必要があります。
3. 学生ビザの場合
3つ目は、学生ビザを取得して、ヘルスケアアシスタントとして働くというものです。
学生ビザにも、年齢制限はありません。
学生ビザは、学校に通う場合に発給されるビザです。学校に通う限り、何歳であってもビザが発行されます。
ワーホリビザを申請できる年齢を過ぎている方などは、学生ビザでニュージーランドへ行くようになります。
学生ビザで滞在できるのは、基本的に学校に滞在する期間のみです。つまり滞在したい期間は、ほとんど学校に通わなければいけないことを意味しています。
看護プログラムを修了して「いざヘルスケアアシスタントとして働きたい!」
といった場合でも、働きながら語学学校に通い続けなければなりません。
学校に通わないと、ビザが切れて帰国をしないといけないためです。
そのため、「ビザ取り学校」と言われるような、格安でグレーなところまで存在しています. . .
そこまでしてニュージーランドに滞在するのはなぜ?
多くの場合は、学生ビザでニュージーランドに滞在しながら、永住権の獲得を狙っているためです。
「そこまでしてニュージーランドに滞在するのはちょっと. . .」
というような方は、以下で紹介する永住ビザの条件を日本にいる間に満たすことです。
4. 永住ビザを習得して働く場合
最後の選択肢は、永住権を取得し、ニュージーランドで正看護師として働くというものです。
ニュージーランドで正看護師として働くためには、最初に看護登録を済ませる必要があります。その後、永住権を申請します。
永住権を申請するためには、18歳以上55歳未満である必要があります。
また、ニュージーランドの永住権申請には、学歴や職歴、年齢などに応じて与えられるポイント制が導入されています。
一定の基準に達すれば申請できますが、年齢が20歳から39歳であることだけでも30ポイントが与えられます。ですので、可能な限り20歳から39歳の間に永住権を申請するのがおすすめです。
看護師としての永住権には、
- 技術ビザ
- 雇用主指名ビザ
の2種類があります。違いを見ていきましょう。
技術ビザ
もっとも代表的なビザは技術独立ビザです。
こちらは、スポンサーが必要ありません。つまり、自分のスキルと経歴を元に永住権の申請ができます。最もポピュラーなルートです。
申請はポイント制ですが、65点を満たすことができればinvitation待ち「永住権に招待待ち」のステータスになります。
雇用主指名ビザ
次に、雇用主指名ビザです。
ビザをサポートしてくれる雇用主が見つかれば、すぐにビザ申請に入ることができます。
永住権がおりるまでも、ブリッジングビザがあるためニュージーランド国内で働き続けられます。
雇用主指名ビザは、ポイント制もなく、Invitation待ちがないので、すぐに永住権を取得することができます。
「じゃあ、こっちの方がいいじゃん?」
と思ってしまいそうですが、デメリットがあります。
都市部では、肝心の雇用主を見つけるのが難しいことです。就活が非常に難しいということです。
オークランドには、すでに永住権を持っている正看護師がたくさんいます。現実的に、永住権を持っていないナースに雇用主となってくれる病院を探すのは難しいです。
雇用主指名ビザを狙う方は、看護師不足が深刻な地域(田舎)を狙うと良いでしょう。
看護師登録の条件
先ほど、ニュージーランドで看護師としての永住権申請には、看護登録を済ましている必要があると書きました。
ニュージーランドで看護登録をするための条件は以下です。
- 看護学士を保持していること
- 指定の英語資格を満たしていること
- CGFNSで承認申請&NCNZに登録
学士を持っていない方は、日本またはニュージーランドで取り直す必要があります。
日本で看護専門学校を出ている方は、ニュージーランドの大学に3年間通うことで学士を取得することが可能です。
次に、指定の英語資格試験です。
実は、英語のハードルが高いです。ここで諦める方が95%以上と言っても過言ではありません。
人によっては、英語資格試験の基準を満たすことで数年〜10年かかることもあります。
また、CGFNSという審査機関に書類を提出する必要があります。CGFNSで作成されたレポートが承認されると、自動的にNCNZ(ニュージーランドの看護師協会)に書類が提出されます。
最後に
ニュージーランドで看護師をする年齢制限は理解できましたか?
記事では4つのビザの年齢制限を紹介しました。
長く滞在する方が多いため、滞在中に現地の方とご結婚される方も多いのが現実です。
そういった場合は、パートナービザとなるため、書類の手続きを減ることですぐに永住権獲得となります。
残酷ではありますが、現地の人との結婚というのが、永住権への道としては最短であることが現実です。
上記のプロセスで苦労している方から、反感を買う理由でもあります. . .
自分の現状と目標を考慮し、どういった手段でニュージーランドで看護師をするのか一度じっくりと考えてみてください。
応援しています!
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