オーストラリアで看護師をする際の年齢制限は?
オーストラリアで看護師がしたいけれど、自分の年齢でなれるか不安. . .
実際、オーストラリアで看護師として働くには、年齢制限が存在します。
具体的には、滞在するビザの種類によって年齢制限が変わります。
この記事では、ビザの種類ごとの年齢制限について詳しくご紹介します。
詳しく見ていきましょう。
Index
オーストラリアで看護師と年齢制限
オーストラリアに滞在するためにはビザが必要です。
ビザとは、渡航先の政府が外国籍の市民に対し、入国を認めるために発行する入国許可証です。
オーストラリアで看護師として働くために使用できるビザは、主に3種類あります。
どのビザを申請して看護師をするかは、年齢、金銭、将来のプランによって異なります。
1. ワーキングホリデービザの場合
1つ目は、ワーキングホリデービザ(以下ワーホリ)を活用して、アシスタントナースとして働くというものです。
ワーホリビザは、18歳から30歳までの年齢制限があります。厳密には、30歳までの誕生日までに申請が降りれば、31歳になるまでに入国をすることで利用可能です。
ワーホリは、12ヶ月間の滞在と就労を目的としたビザです。
条件を満たせば2年目、3年目もワーキングホリデービザで滞在することも可能です。
ワーホリビザを活用して働けるのは、アシスタントナースとしてです。アシスタントナースとは、日本での介護士のような仕事がメインになります。
正看護師とは違いますので、注意をしてください。
アシスタントナースとして働くためには、Certificate III in Health Services Assistanceという資格を取得する必要があります。
ワーホリビザの場合は、CHARTER AUSTRALIAという学校でのみ、資格の取得が可能です。
入学するためには、英語資格IELTSでスコア4.5を取得する必要があります。IELTS4.5はおよそ英検2級程度のレベルです。
4ヶ月間受講をすると、アシスタントナースして働く権利が得られます。
つまり、ワーホリビザを延長しない場合は、最長でも7-8ヶ月しか働くことができません。
30歳未満の方で、試しにオーストラリアで働いてみたい方などは、検討してみてはいかがでしょうか。
2. 学生ビザの場合
2つ目は、学生ビザを取得して、アシスタントナースとして働くというものです。
学生ビザには、年齢制限はありません。
学生ビザは、学校に通う場合に発給されるビザです。学校に通う限り、何歳であってもビザが発行されます。
ワーホリビザを申請できる年齢を過ぎている方などは、学生ビザでオーストラリアへ行くようになります。
学生ビザで滞在できる期間は、「学校に滞在する期間+1-2か月」であることがほとんどです。
つまり、滞在したい期間は、ほとんど学校に通わなければいけないことを意味しています。
Certificate IIIの資格を取得して「いざアシスタントナースとして働きたい!」
といった場合でも、働きながら語学学校に通い続けなければなりません。
学校に通わないと、ビザが切れて帰国をしないといけないためです。
そのため、「ビザ取り学校」と言われるような、格安でグレーなところまで存在しています. . .
そこまでしてオーストラリアに滞在するのはなぜ?
多くの場合は、学生ビザでオーストラリアに滞在しながら、永住権の獲得を狙っているためです。
そこまでしてオーストラリアに滞在するのはちょっと. . .
というような方は、以下で紹介する永住ビザの条件を日本にいる間に満たすことです。
3. 永住ビザを習得して働く場合
3番目の選択肢は、永住権を取得し、オーストラリアで正看護師として働くというものです。
オーストラリアで正看護師と働くためには、最初に看護登録を済ませる必要があります。その後、永住権を申請します。
永住権を申請するためには、ビザ申請時点で45歳未満である必要があります。
つまり、45歳になるまでには、オーストラリアで看護登録を済ませ、永住権申請の条件を満たしてある必要があります。
看護師としての永住権には、
- 技術ビザ
- 雇用主指名ビザ
の2種類があります。違いを見ていきましょう。
もっとも代表的なビザは技術独立ビザです。
こちらは、スポンサーが必要ありません。つまり、自分のスキルと経歴を元に永住権の申請ができます。最もポピュラーなルートです。
申請はポイント制ですが、65点を満たすことができればinvitation待ち「永住権に招待待ち」のステータスになります。
次に、雇用主指名ビザです。
ビザをサポートしてくれる雇用主が見つかれば、すぐにビザ申請に入ることができます。
永住権がおりるまでも、ブリッジングビザがあるためオーストラリア国内で働き続けられます。
雇用主指名ビザは、ポイント制もなく、Invitation待ちがないので、すぐに永住権を取得することができます。
じゃあ、こっちの方がいいじゃん?
と思ってしまいそうですが、デメリットがあります。
都市部では、肝心の雇用主を見つけるのが難しいことです。就活が非常に難しいということです。
シドニーやメルボルンなどは、すでに永住権を持っている正看護師がたくさんいます。現実的に、永住権を持っていないナースに雇用主となってくれる病院を探すのは難しいです。
雇用主指名ビザを狙う方は、看護師不足が深刻な地域(田舎)を狙うと良いでしょう。
看護師登録の条件
先ほど、オーストラリアで看護師としての永住権申請には、看護登録を済ましている必要があると書きました。
オーストラリアで看護登録をするための条件は以下です。
- 看護学士を保持していること
- 指定の英語資格を満たしていること
- 免許書き換えの場合は、NCLEX & OSCE
学士を持っていない方は、日本またはオーストラリアで取り直す必要があります。
日本で看護専門学校を出ている方は、オーストラリアの大学に2年間通うことで学士を取得することが可能です。
ちなみに、私の知り合いは、日本の放送大学オンラインコースの学士をもってして、豪州で看護登録ができた方もいますが、正式には認められていないようです。
次に、指定の英語資格試験です。
実は、英語のハードルが高いです。ここで諦める方が95%以上と言っても過言ではありません。
人によっては、英語資格試験の基準を満たすことで数年〜10年かかることもあります。
詳しい基準は、以下のブログ記事で紹介しています。
また、日本の看護免許を書き換える場合は、NXLEXとOSCEと呼ばれる看護の知識と実践のテストも受験しなければなりません。
ちなみに、この2つの試験を避けるために、オーストラリアで看護学士を取り直す方もいます。
最後に
オーストラリアで看護師をする年齢制限は理解できましたか?
記事では3つのビザの年齢制限を紹介しました。
長く滞在する方が多いため、滞在中に現地の方とご結婚される方も多いのが現実です。
そういった場合は、パートナービザとなるため、書類の手続きを減ることですぐに永住権獲得となります。
残酷ではありますが、現地の人との結婚というのが、永住権への道としては最短であることが現実です。
上記のプロセスで苦労している方から、反感を買う理由でもあります. . .
自分の現状と目標を考慮し、どういった手段でオーストラリアで看護師をするのか一度じっくりと考えてみてください。
応援しています!
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