Certificate Ⅲ – オーストラリアでアシスタン・トナースとして働ける資格
オーストラリアで看護師として働く方法は、正看護師になる以外にもあります。それが「Certificate(サーティフィケート) Ⅲ」という学校の卒業証明資格です。
オーストラリアでは、近年の看護師不足からCertificate Ⅲの資格でも勤務年数次第で永住権を獲得できる流れになりつつあります。そんな注目のCertificate Ⅲについて、本記事では紹介します。
Index
Cerrificate(サーティフィケート) Ⅲとは
Certificateとは、オーストラリアの学校卒業証明書です。オーストラリアで学校(語学学校含む)を卒業すると、卒業したレベルに応じて授与されます。
Certificateは1〜10までのレベルに分かれています。今回紹介するCertificate Ⅲ は、専門大学を卒業したのと同等の専門知識及びスキルを有している状態です。
Certificate Ⅲ でできること
看護という領域でCertificate Ⅲを取得した場合、以下の分野でアシスタント・ナースとして看護協会に登録して働くことができるようになります:
- Aged Care(高齢者介護)
- Disability(障害者介護)
- Home Care(訪問介護)
資格上、病院でアシスタント・ナースとして勤務することもできますが、多くの場合上記の3つの領域で勤務することが一般的です。あくまで雇用するかは病院側が決めることなので、英語力や実務経験を証明できないと大手の病院で勤務することは難しいのが実情です。
近年の介護の需要増加と看護師不足のため、時給は増加傾向にあります。最低でも28AUD(約2,900円)から繁忙期には50AUD(約5,200円)ほど。(イースターなどの休日期間は、時給が更に高くなります)
Certificate Ⅲ の取得方法
Certificate Ⅲ を取得するためには、大学や語学学校で指定のプログラムを受講する必要があります。プログラム期間は6ヶ月から12ヶ月と、カリキュラムの内容によって異なります。
例えば、シドニーでCerrificate Ⅲ を取得できる「Charter Australia」では、ワーキングホリデービザの方を対象にしたコース内容が以下のようになっています:
入学条件: | IELTS OA5.5 |
コース期間: | 16週(最大36週の仕事) |
費用: | ◯ Aged care stream:7,500AUD(約77万円) ◯ Hospital stream:9,500AUD(約98万円) |
授業時間: | 20時間/週 |
コース開始月: | 2月・5月・8月 |
正看護師として働くためには、IELTS OA7.0以上が必要です。そう考えると、入学要件のハードルが非常に低いことが魅力的です。
現地でアシスタント・ナースとして働いてみて「海外で働くことは、自分の性に合っているのか」を確認してから、正看護師の手続きを考える方も少なくないようです。
Charter Australiaに関して、詳細な情報は以下の記事を参考にしてください:
Certificate Ⅲ でもオーストラリアの永住が可能に!?
オーストラリア政府が公表した情報によると、Certificate Ⅲ でもオーストラリアに永住することのできるビザ(Subclass 186)が取得できるようになったようです。(情報は公表されているのですが、実例がないためあくまで暫定的な情報です)
申請のためには最低でも12ヶ月以上の勤務実績とIELTS OA 5.0相当の英語力が必要です。Certificate Ⅲ を取得できているのであれば、英語力の要件は満たすことができるので、後は実際に現地で働いた経験があれば永住の可能性も出てくるかもしれません。
まとめ
正看護師を目指す場合、英語の資格取得が非常にネックになります。人によっては2年・3年と対策しても合格できないケースも。
そう考えると、入学までのハードルが低いCertificate Ⅲ は非常に魅力的。とりあえず働く資格だけとって、後は実績を積んでいけば今後のキャリアにプラスに働くはずです。
仮にオーストラリアの生活が合わなかったとしても、海外の医療現場で2年程度働けば、他の国の看護協会に申請する際に英語試験が免除されることがあります。そういった観点からも、オーストラリアで看護師を目指す場合は、取得を検討する価値がある資格だと思います。
現場からは以上です。
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