「認証コピー(Certified Copy)」の正しい準備方法 | 海外看護師登録
海外で看護師登録を行う際に、ほぼ必ず求められるのが「Certified Copy(認証コピー)」です。
パスポート、看護師免許、学位証明書などの重要書類を提出するとき、ただのコピーではなく、公的に「原本と同一である」と証明されたコピーが必要になります。
この記事では、アイルランド、オーストラリア、カナダ、イギリスなど主要国で共通して通用する、認証コピーの正しい作り方と注意点を解説します。
Index
認証コピーとは?
Certified Copyとは、原本と内容が同じであることを権限を持つ第三者が確認・署名したコピーのこと。
つまり「本人がコピーしただけ」ではなく、公的機関や法律専門職が保証したコピーです。
看護師登録においては、次のような書類が対象になります:
- パスポート
- 看護師免許証
- 学位証明書・成績証明書
- IELTS / OETスコアレポート
誰に認証してもらうの?
多くの国で認められているのは次の職種です:
- Notary Public(公証人)
- Solicitor / Lawyer(弁護士)
- Justice of the Peace / Peace Commissioner(治安判事など)
- Commissioner for Oaths(宣誓認証官)
日本在住の場合は、公証役場か弁護士に依頼するのが確実です。
認証コピーに必要な要素(世界共通)
各国で細部は違っても、基本ルールは共通しています。
コピーには次の6項目を必ず含めましょう:
- 認証者の署名
- 認証者の氏名(フルネーム)
- 認証者の職名(例:Notary Public, Lawyer)
- 認証日
- スタンプ(公印)
- 「原本を確認した」旨の宣言文
例文:
I certify this is a true copy of the original document I have seen.
書類が複数ページある場合は、すべてのページに署名・押印が必要なこともあります。
日本の公証役場で作る場合
日本の「原本証明付きコピー」は、海外でいう Notary-certified copy に該当します。
したがって、形式上は世界中の看護師登録局(NMBI、AHPRA、CNO、NMCなど)で通用します。
ただし、以下の2点に注意してください。
✅ 言語
日本語で作成された認証文は、英語翻訳を添付する必要があります。
翻訳は「Certified Translation(正確な翻訳証明付き)」として提出するのが安全です。
✅ ページ形式
公証役場でまとめて1枚の証明を付ける方式の場合、各ページに割印をしてもらうと安心です。
すべてのページが同一書類として認証されていることが明確になります。
弁護士に依頼する場合
弁護士(Solicitor / Lawyer)でも同様の認証が可能です。
英語での証明文を直接記入してもらえるため、翻訳が不要です。
典型的な書き方:
Certified to be a true copy of the original seen by me.
署名・職名・日付・スタンプがあれば、どの国の登録機関にも対応できます。
再提出を防ぐ5つのチェックリスト
- 原本から直接コピー(再コピーは不可)
- 全ページに署名・日付・職名・押印
- 英語での認証文、または英訳付き
- カラーで鮮明にスキャン
- ファイル名は英語で明記(例:Certified true copy of Passport)
まとめ:
以下は、世界で通用する「安心フォーマット」
- 公証人 or 弁護士による認証
- 原本照合済みである旨を明記
- 署名・日付・職名・押印を記載
- 英語文または英訳付き
この4点を押さえれば、どの国の看護師登録局でも受理される認証コピーになります。
「公証役場または弁護士で認証 → 英語表記 or 翻訳 → 全ページ署名」
これが世界共通のゴールデンルールです。
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