看護師免許の「英文翻訳」を取得する方法
海外で看護師登録するために絶対に必要になる書類が英文バージョンの看護師免許です。そんな看護師免許の英文翻訳を取得する方法をご紹介します。
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看護師免許の「英文翻訳」を取得する方法
看護師免許の英文翻訳は、厚生労働省の管轄です。以下の手順で発行してもらいます:
- 免許証英文証明申請書を準備する
- 看護師免許のコピーを準備する
- 返送用封筒を準備する
- 書類を厚生労働省に送付する
看護師登録する国によっては、申請者自身ではなく証明書を発行した機関から直接書類を提出することが求められます。その際には、上記の書類に加えて、その旨を伝えるメモを同封する必要があります。また、メールで書類を送付する必要がある場合も同様で、その旨を記載したメモを同封するようにしてください。
書類を送ってから約1ヶ月で、英文翻訳が発行されます。ちなみに手数料は無料です。
1. 免許証英文証明申請書を準備する
まずは、厚生労働省のホームページから、免許証英文証明申請書を準備します。こんな感じの書類です:
免許証に書いてある情報と相違ないように情報を埋めるようにしましょう。旧漢字やローマ字が特殊な場合は特に気をつけてください。少しでも間違いがあると書類が差し戻されます。
「証明書を必要とする理由及びその時期」の欄には、具体的に日付まで入れることを忘れずに。「◯◯年◯◯月から – – – – – で看護師登録をするため」のように記載するようにしましょう。
2. 看護師免許のコピーを準備する
免許証は、必ずA4サイズの用紙にコピーします。この時に、免許証の表だけでなく裏も一緒にコピーを取るようにしてください。
免許証英文証明申請書以外の書類を依頼する時にも免許書が必要になります。その際には、申請書につき免許証のコピーが1部必要になるので気をつけてください。
3. 返送用封筒を準備する
返送用の封筒は切手を貼った上で、住所を記載して同封します。25グラム以下の定形郵便物になるので84円の切手があれば大丈夫です。
海外に送付する場合、定形郵便であれば110円。書留で追跡サービスを利用する場合は520円必要になります。(追跡サービス付きを推奨)
4. 書類を厚生労働省に送付する
申請書の内容に不備がないかをチェックして、全てを同封したら厚生労働省宛に送付します。
以下が送付先です:
宛先 | 厚生労働省 医政局 医事課 試験免許室 免許登録係 英訳担当 |
住所 | 〒100-8916 東京都千代田区霞が関 1-2-2 |
電話番号 | Tel 03-5253-1111(内線 2576) |
書類に不備がなければ約1ヶ月で免許証の英訳バージョンが発行されます。但し、繁忙期には対応が遅れる場合があるので、時間に余裕を持って申請するようにしましょう。
その他 厚生労働省で発行してもらう書類
看護師免許の英文翻訳以外に、以下の2点も同様に厚生労働省から発行してもらうことができます:
「行政処分関係英文証明書」は過去に行政処分を受けたことがないことを証明する書類。「籍(名簿)登録事項英訳文証明書」は、書類を提出する機関(看護協会やCGFNSなどの承認機関)から指定された書類に登録事項を記入してもらう書類です。
発行に必要な書類は看護免許とは異なるので注意してください。申請書ごとに、免許証のコピーが必要になる点も注意。
行政処分関係英文証明書の発行に必要な書類
以下4点が必要です:
- 免許証のコピー:1部
- 所属長等による英文証明書の発行願(日本にいる場合):1部
- 履歴書:1部
- 返送用封筒:必要分
所属長等による英文証明書の発行願は、日本に所属先がない場合や海外在住の場合は不要です。その際には、海外に在住していることが分かるような情報を履歴書に書いておくようにします。
履歴書に関しては指定の様式がありません。名前・学歴・職歴を書いてあればOKです。
籍(名簿)登録事項英訳文証明書の発行に必要な書類
- 免許証のコピー:1部
- 提出先医療機関の指定様式の原本:必要部数
- 指定様式の日本語訳:1部(指定様式の写しに赤ペンで日本語訳を添え書きのこと)
- 返送用封筒…必要部数
提出先は海外なので当然書類は英語。その場合は、書類のコピーに赤字で日本語訳を書いて同封する必要があります。大変そうなイメージがありますが、Google翻訳などを利用すればOK。
また、指定様式に卒業大学名などを記載する箇所がある場合、卒業証書のコピーも同封する必要があります。ご注意を。
まとめ
今回まとめた情報は、全て厚生労働省の「医師等医療関係資格者の英文証明書申請手続」という書類の内容です。
念の為、書類を提出する前は正しいリソースの情報を参考にするようにしてください。
海外で看護師になるためには、今回紹介した書類以外にも沢山の手続きが必要です。しかも、どれも分かりにくく、余計に手間と労力がかかってしまう。そんな負担を少しでも軽減できれば幸いです。頑張ってください!
現場からは以上になります。
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