海外で看護師を目指す日本人にオススメ!シンガポールの職務内容と雇用条件
「将来、海外で看護師として働きたい!」
と考えている日本人看護師は少なくありません。
給与面での待遇やワークライフバランス、または日本における医療システムの将来性を考えた時に、海外で働くという選択肢は自然と出てくるものだと思います。
今回の記事では、そんな海外で働きたいと思っている看護師にとってシンガポールがオススメな理由や職務内容などをまとめていきます。
参考になれば幸いです。
Index
海外で看護師を目指す日本人にシンガポールがオススメな理由
海外で働くための第一歩としてシンガポールがオススメな理由は、
- 英語資格の要件が緩い
- 生活環境に馴染みやすい
- キャリア形成に役立つ
の3点です。
アジア地域で英語圏のシンガポールは、アメリカやオーストラリアと違って就職に必要な英語試験の要件が比較的緩いです。
日本で働きながらIELTSやOETの対策をすると、最低でも1年、長い場合は2年以上も勉強が必要であり(しかも、それで合格できるか分からない)途中で心が折れてしまうケースが少なくありません。
どんな学習にも圧倒的な必要性が大切。
そう考えた時に、できるだけ早く海外環境に飛び込んで、実際に汗をかきながら英語を学習した方が勉強した成果をより身近に感じることができるでしょう。
鉄は熱いうちに打て。
海外で働くことが頭によぎったら、すぐに一歩を踏み出すことが大切です。
1. 英語資格の要件が緩い
アメリカやオーストラリアなどの英語圏は「IELTS OA7.0以上」又は「OET 350以上」のいずれかのスコア提出が必須になります。
一方でシンガポールは明確な基準がなく、以下の観点で英語力を評価します:
- 英語で質問の受け答えが問題なくできるか
- 最低限の医療英語を理解できているか
シンガポール政府の担当者に確認したところ、大体の目安として「IELTS 5.5-6.0」程度のスコアが取れていれば問題ないとのことです。
上記のスコアは仮に英語力ゼロからでも半年から1年ほど頑張れば取得することができると思います。
2. 生活環境に馴染みやすい
同じアジア圏ということもありシンガポールは他の英語圏と比べると生活環境に馴染みやすいです。
第二言語として英語を話している人口割合が多く、たどたどしい英語でも相手は理解しようとしてくれたり、細かい文法のミスなどを気にせずコミュニケーションが成立します。
最初から英語圏に住むと思っている以上に “日本語英語” は伝わりません。
生活環境が違うことでもストレスなのに、さらに言語もうまく通じないとなるとかなりキツイですよね。
最初はシンガポールくらい緩い環境で英語のコミュニケーションに慣れてから、その後のキャリアを考えるというのも悪くない手段だと思います。
3. キャリア形成に役立つ
シンガポールで一定年数以上の勤務経験があると、その実績を他の英語圏で看護師登録する際に利用することができます。
英語圏における勤務実績があると、看護師登録の際に必要な国家試験(NCLEXやNZREXなど)が免除されます。
英語圏で働きながら英語力と実績を積み上げていくことで、長期的に将来希望する国で働くことができる可能性が飛躍的に高まります。
「でも、最初からアメリカやオーストラリアで働きたい。」
その思いは分かります。
しかし、そのために必要な英語試験に合格することの難易度は計り知れません。
また余談ですが、一生懸命勉強して希望する国で働けても1年せずに日本に帰国するケースも少なからずあります。
海外の労働環境が合うかどうかは、実際に働いてみないと分からないものです。
シンガポールの職務内容と雇用条件
参考までに、以下にシンガポールで看護師として働く場合の雇用条件をまとめておきます:
要件 | 1. 最低限の英語力&医療英語に関する知識 2. 4年制大学を卒業 3. 1年以上の病院勤務実績 |
給与 | SGD 2,500 to 3000 (約30万円) |
住居手当 | SGD 500/month (約5万円) |
勤務時間 | 44時間 / 週 |
残業手当 | あり(時給の1.5倍) |
年次休暇 | 21日 |
契約期間 | 2年(更新可能) |
ボーナス | 1. 年俸補填(13ヶ月目賞与) 2. 退職慰労金支給(2年契約終了後) 3. 看護師特別手当0.5ヶ月 |
上記はあくまで一例なので参考程度にしてください。
また為替の変動によって日本円で表記されている価格が変わるので、その点も留意してください。
残業手当やボーナスなど、給与面での保証はしっかりとあるので勤務しながら貯金していくことも十分可能だと思います。
英語力を伸ばせる。実績を積める。貯金もできる。
もちろん楽な道ではありませんが、将来の選択肢が大きく拡がる可能性が高いと思います。
まとめ
「シンガポール」と聞くと、アメリカやオーストラリアと比べて魅力があまりないように見えるかもしれません。
しかし、長期的に英語圏で働くための実績を積めると考えると、最初のステップとしては悪くない選択肢だと思います。
現状、どこの国でも看護師不足は課題です。
海外の病院関係者から話を聞くと、日本人の看護師は優秀な人が多いと言っていました。
しかし、英語力の壁が立ちはだかり、なかなか正看護師としての登録者数は伸びていません。
シンガポールで実績を積むことは、そんな課題を解決する一つの手段になり得るかもしれません。
より詳しくは、以下の記事を参考にしてください:
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