イギリスの看護師の年収を役職ごとに紹介

イギリスの看護師の給与体系は、国民保健サービスである、National Health Service（NHS）によって定められています。

この記事では、イギリスの看護師の年収について詳しく紹介します。これからイギリスで看護師を目指す方や、海外でのキャリアを考えている方の参考になりますと幸いです。

記事の情報は、下記NHSの一次情報を参照にしています。なお、円換算は2025年2月のレート、１ポンド188円を採用しています。

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イギリス看護師の年収 | 2025年

イギリスの看護師の年収は、役職により異なります。役職は以下のバンド5-9の等級で表されます。

バンド5はいわゆる新卒の正看護師です。日本人看護師がイギリスで働く場合、バンド5からスタートします。バンド6は日本での看護師長補佐、バンド7が看護師長にあたります。

バンド8は特殊で、8a, 8b, 8c, 8dと4つのカテゴリーに分かれています。チームに対して責任を負う、管理職のようなものです。医療分野での長年の経験だけでなく、優れた管理能力が求められます。

そして最後がバンド9、病院で最も偉い看護師、すなわち看護部長にあたります。

働くポジションにより、給与は大きく異なります。イギリスで働くことを考えている人は、最終的に目指すポジションもある程度考えておくと生活の設計がしやすくなります。

それでは、詳しく見ていきましょう。

まずは、イギリス全土の看護師の平均給与を確認しましょう。

バンド5の新卒正看護師の年収は£32,398（609万円）からスタートします。勤続5年目まで年収は上昇し続け、最終的には£36,483（686万円）になります。

これ以上の年収を望む場合は、バンドをあげる必要があります。バンドは勝手に上がるものではありません。上のポジションの就職試験を受けなくてはいけません。

つまり、バンド5内では年数が経つにつれ給与は上がりますが、給与の上昇は5年目で頭打ちになり、バンド6に昇給するためには試験を受ける必要があるということです。

バンド6に昇級が実現すると、給与は£37,303 – £44,962（701万円 – 845万円）と大きく上昇します。

私がお見受けした日本人看護師で最も等級が高い方は、Band 8 cで年収は£74,290 – £85,601（1397万円 – 1609万円）です。

次に、ロンドン市内の看護師の平均給与を確認しましょう。

ロンドン市内の給与は、イギリス全土のそれよりも高くなっています。

バンド5の新卒正看護師の年収は£35,964（676万円）からスタートし、5年目には£43,780（823万円）まで上昇します。

日本の看護師の平均給与と比較をしても、ロンドン市内の平均給与は数百万円高い計算ですが、物価を考慮すると生活水準は日本より劣る可能性もあります。

先ほどバンドを上げるためには、受験が必要だと記載をしました。しかし、試験を受けるに値する資格を保持したり、自分の応募したいポジションに空きが無ければ、試験が受けられないことにも留意が必要です。

以上、イギリスの看護師の役職ごとの年収の紹介でした。

いかがでしたでしょうか？

新卒1年目の£32,398から、最高等級ナースコンサルタント£121,271と、およそ4倍程度の年収の開きがあることが分かりました。

上記の給与に加えて夜勤手当と休日手当が支給されますが、イギリスにはボーナスがありません。

イギリスの物価を考慮すると、決して報われる年収とは言いがたく、主要英語圏の中では最も低い水準です。

イギリス以外の選択肢も考慮したい…。そんな方は、以下の記事を読んでみてください。いずれもNursing Overseaが運営しているSOLO IELTS TOEFLの記事です。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。

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