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看護師以外の仕事 | オーストラリア永住権につなげる方法

日本の看護師の方でオーストラリアの永住権を取得したい人は多いと思います。

その場合、オーストラリアで看護師を目指すことにおいて、永住権の申請に繋げる方が多いです。豪州での看護登録は、そのまま永住権につながるため、当然といえば当然です。

看護師は「skilled occupation list」と呼ばれる、オーストラリアで永住権の申請が可能な職業リストに含まれているのです。

しかし、プロセスが複雑かつ難易度が高いこともあり、中には看護師以外のルートを模索される方もいます。実際に、看護師の経験を活かし、他の方法で永住権を狙うルートはあります。

こちらの記事で、一緒に確認をしていきましょう。

看護師以外でオーストラリアPRを取得する方法

看護師以外のルートを確認する前に、日本の看護免許を活用するオーソドックスなルートも確認しておきましょう。オーストラリアで看護免許を登録するためには、

  1. 日本で4大卒(看護学士の取得)
  2. 英語の資格試験を受験
  3. NCLEXに合格
  4. OSCEに合格

の4つのハードルをクリアする必要があります。準備に必要な期間は、スタートする英語力により変わります。一般的には、2-4年程度の時間をかける人が多いです。

それぞれの要件の基準が高いため、看護師としての仕事に情熱がない場合は挫折をする方も少なくないです。私の体感では、8-9割の方は英語試験の基準が高すぎて、諦められる人が多いです…!

いきなり各試験の準備をするのではなく、本当に自分はオーストラリアで正看護師として働きたいのか?をゆっくり考えることから始めると良いでしょう。

看護師という仕事で身につけられるスキルは、看護師以外の仕事でも生かすことができます。中には、永住権までつなげられるものもあります。具体的に確認をしていきましょう。

方法1. アシスタントナース

1つ目の方法は、アシスタントナース(以下AIN)として永住権を狙うというものです。

2023年度より、オーストラリアではAINとして永住権の申請が可能になりました。「ナース」と名前がついていますが、仕事内容は「介護士」です。老人介護施設や、病院で介護の仕事をします。

AINとして働くためには、学校に4-6ヶ月通い「Certificate III」の資格を取得する必要があります。学校の入学条件は、IELTSオーバーオール6.0であることが多いです。

正看護師として働く場合は、IELTSで全てのセクションで7.0を取得する必要があります。スコア6.0とスコア7.0はたった1.0の差ですが、人によっては数年間の対策が必要になります。

AINとしての永住権のハードルは、スポンサーになれる施設が限定されていることです。オーストラリア政府認定の施設で働かない限り、永住権につながるビザが発給されません。

つまり、ビザが発給できる施設への就職が、このルートを成功させる鍵を握ります。施設のリストは、こちらの政府のサイトより確認が可能です。

就職ができるかどうかは、運やタイミング、そしてコネクションが実力以上に重要です。厳しく聞こえるかもしれませんが、AINとしての永住権は、これらの施設に就職をするためにあらゆる努力をする必要があります。

方法2. ウェルフェアワーカー

2つ目の方法は、ウェルフェアワーカーとして働くことです。ウェルフェアですので、福祉関係の仕事です。

具体的な仕事は、アルコールやドラッグ、家庭内暴力などの精神的に困難な状況に直面している人々の問題、背景、状況に耳を傾け、理解し、サポートをすることです。

似た概念の仕事に、ソーシャルワーカー(社会福祉士)があり、こちらも永住権の申請が可能です。もっと言うと、ソーシャルワーカーの方が、永住権自体は手が届きやすいです。

しかし、ソーシャルワーカーの場合は、IELTS7.0が必要、かつ長期で学校に通う必要があります。つまり、難易度自体は正看護師とほとんど変わらないのです。

ウェルフェアワーカーの場合は、IELTS6.0から学校に入学が可能です。ウェルフェアワーカーになるためには、Diplomaレベルの「Community Service」を専攻する必要があります。

ここで大事なことが、ACWA認可の学校に行く必要があるというものです。ACWA認可のDiplomaレベルの選択肢は決して多くなく、NSW州とVIC州に集中しています。

  • St George & Sutherland Community College Inc(NSW)
  • Lead College(NSW)
  • Australian Health and Science Institute(NSW)
  • Swinburne University of Technology(VIC)
  • Holmesglen Institute(VIC)
  • Box Hill Institute(VIC)
  • TAFE Gippsland(VIC)
  • Bendigo TAFE(VIC)

自分が行こうとしている学校がACWAの認定になっているか、こちらの政府サイトより必ず確認をしてください。

方法3. 保育士

3つ目の方法が、保育士としてPR申請をするというものです。現在オーストラリアは、保育士が大きく不足しています。

一般的に、保育士としての永住権はハードルが高いです。Diplomaレベルの保育資格を取り、その上で3年間はフルタイムでオーストラリアで働く必要があります。

しかし、Diplomaを取得後に得られる卒業ビザは2年間です。3年間働く必要があるのに、2年しか働けない仕組みになっているのです。つまり、実質的に永住権が取得できません。

では、なぜ紹介しているのだ?と指摘が入りそうですが、園によってはオーストラリア以外の他国展開をしている場合があります。

そういった場合、オーストラリアで2年働いた後、他国で展開している同一の幼稚園で1年間働くことにより、実質的に3年働いたとみなしてもらえるのです。

つまり、このルートの場合、オーストラリア以外の国でも幼稚園を展開している場所に就職をするのが鍵になります。

日本人を積極的に雇用している幼稚園に、Hei Schoolがあります。メルボルンを拠点に数多くの園を経営しています。

Hei Schoolは、日本でも運営されています。オーストラリア2年、日本1年の計3年間働くことで、永住権につなげることが可能です。

方法4. ニュージーランドで市民権を取る

4つ目の方法が、先にニュージーランドで市民権を取得するというものです。

ニュージーランドの市民権を持っている人は、オーストラリアに住む権利があります。「永住権」ではなく、「市民権」であることに注意をしてください。

市民権を取るということは、日本国籍を放棄することを意味しています。中には気にされない方もいるかもしれませんが、人によっては諸刃の剣になるのではないでしょうか。

先述のAINルートは、ニュージーランドの場合は施設に関係なく永住権につなげることが可能です。

また、ニュージーランドでは准看護師(Enrolled Nurse)としての永住権申請も可能です。平たく言うと、オーストラリアと比べると、永住権までの基準が甘いことがあります。

ニュージーランドを悪用することにもなるため、強くオススメはできませんか、制度上は可能であることを覚えておいてください。

最後に

以上、日本の看護師の方が、看護師以外の仕でオーストラリア永住権を取得する方法の紹介でした。

もちろん、他にも手段はたくさんあります。

こちらの、オーストラリア移民局サイト「Skilled occupation list」に掲載されている仕事であれば、永住権につなげることが可能です。

今回の記事はあくまで、看護師としての仕事のスキルを活かせる可能性が高いという意味でのご紹介でした。

時間がある方などは、他の職業リストも参照にしてみてください。

Nursing Oversea

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