シンガポールで正看護師として働く方法を紹介
海外で看護師として働く際に、皆さんはどこの国を思い浮かべますか?
多くの方は、アメリカやオーストラリアを想像することが多いのではないでしょうか。
実際に、これらの主要英語圏は多くの日本人看護師の方が働かれています。
では、シンガポールはいかがでしょうか?実はシンガポールに関しては、検索をしてもあまり情報が出てきません。
最近シンガポール看護局の方と知り合う機会があり、日本人看護師がシンガポールで働くための方法を聞いてきました。
この記事で詳しく紹介をしたいと思います。
Index
シンガポールで正看護師として働く方法
シンガポールで正看護師として働くためには、以下の4つのステップが必要になります:
- 英語力の獲得
- 政府担当者との面接
- SNB Examの受験
- S Passビザの取得
まず大前提として、日本で4年制の大学を出ていることが必要になります。もし、短大・専門卒の場合は、看護学士号を取得する必要があります。
オンラインでの学士号が認められるか?と聞いたところ、前例がないため現時点では100%の承諾ができないが、説明のレターを添付することで認可される可能性が高いと仰っていました。
シンガポールで正看護師として働くためには、「英語、面接、筆記試験」の3つのハードルを突破する必要があります。そうすることで、ビザの準備が可能になります。
以下で詳しく説明します。
1. 英語力の獲得
まず最初に、現地で働くことができるレベルの英語力を獲得する必要があります。
シンガポール看護局の担当者によると、正看護師をするために必要な英語力は、
- IELTS OA6.0
- TOEFL 80
程度のだそうです。
これらは実際に英語資格のスコアの提出をする必要はありません。
ただし、担当者との面接で英語力が不足していると判断された場合は、英語試験を受験する必要があります。
スコア提出がないからと言って英語力ゼロはNGです。注意してください。
IELTS OA6.0(TOEFL 80)は、英検に置き換えると準1級から1級程度のレベルです。
一見きつそうですが、努力をすれば必ず取れる水準です。海外で働くためには、実際に最低限これぐらいの実力が必要です。
2. 政府担当者との面接
英語力の獲得ができたら、シンガポール看護局との面接です。
面接は対面形式です。現時点での実施場所は、
- シンガポール
- フィリピン
- インドネシア
のいずれかです。
面接の申し込みは、個人ではできません。
シンガポール政府が提携をしている、エージェントに依頼をする必要があります。日本では弊社が提携をしています。
面接では、働くための英会話力があることを確認されます。医療従事者としてのバックグラウンドや、シンガポールでの就労動機などについて聞かれます。
自分の身の回りのことに関して、英語で描写ができるようにしておきましょう。このあたりは、先述のIELTSのスピーキングなどが良い練習になると思います。
英会話力というと、どうしてもスピーキングの練習に意識がいってしまいがちです。しかし、相手の質問が聞き取れないと、そもそも回答ができません。
面接の対策としては、リスニング力がスピーキング力と同等に重要になることを覚えておいてください。
3. SNB Examの受験
面接に合格をした方は、SNB Examを受験します。
正式名称は “The Singapore Nursing Board Licensure Examinations” ですが、長いため「SNB Exam」と呼ばれています。
受験日は、毎月第二週のいずれかの曜日に実施されています。
面接と同様に
- シンガポール
- フィリピン
- インドネシア
のいずれかで受験が可能です。SNB Examも個別の申し込みができません。
SNB Examの目的は、英語で看護知識があるかをを確かめるために実施されています。分かりやすいように、過去問を1題紹介しますね。
(1) A patient undergone spinal anesthesia should be nursed in
(a) Prone position
(b) Supine
(c) Lateral
(d) Semi-prone
答えは、(b) Supineです。
代表的な看護試験であるNCLEXと比較をすると、英文の難易度は低く暗記中心で対策することが可能です。
とはいえ、基礎的な英語リーディング力は必要です。自信がない人などは、英語テストなどを活用して力をつけておきましょう。
4. S Passビザの取得
最後は、S Passビザの取得を含めた書類準備です。シンガポールで正看護師として働く場合に必要な就労ビザは、 “S Passビザ” と呼ばれています。
当ビザの発給には、シンガポール政府が認定をした雇用主がいることが必要です。た
だし、日本人看護師の場合は、自ら就職先の病院を見つける必要はありません。政府認定の現地エージェントを介して紹介をされる指定の病院で働くことになるためです。
実質的なビザの準備も、現地エージェントが行います。ペーパーワークには、およそ2-3か月の期間が必要です。
つまり、看護局担当者との面接から、シンガポール入国までは最短でも4-5ヶ月程度はかかることを意味しています。
最後に
以上が、シンガポールで正看護師として働く方法の紹介でした。
シンガポールで正看護師になるためには、ある程度の英語力に加えて面接や看護知識を問う試験に通過する必要があることが分かりました。
特に英語力に関しては、ゼロから学習を始めた場合は、数年単位で時間がかかることがあります。事前の計画は慎重に行いましょう。
とはいえ、その他の英語圏と比べると、シンガポールでの正看護師としての就職のハードルは低めです。一歩ずつ対策をしていけば必ず目標は達成できます。
弊社は日本で唯一、シンガポール看護局直属のエージェントと提携をしています。定期的に、シンガポール就職説明会をオンラインで行っています。
興味がある方は、以下のリンクから参加申込みを送信することが可能です。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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