オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働く為に必要なことは?
留学先として人気のオーストラリア。
近年、ワーキングホリデーを活用して留学する日本人看護師の数は増え続けています。
しかし、留学生の人口が増えすぎたことで、アルバイト先の確保が難しい。物価高騰の影響もあり、働き口を見つけることが快適な留学の必須条件になっています。
今回の記事では、日本の看護経験を活かして、オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働く方法を消化します。
Index
オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働く為に必要なことは?
アシスタントナース(AIN)として働く為には、以下のいずれかの資格を取得する必要があります。
- Certificate III in Individual Support (Ageing)
- Certificate III in Health Services Assistance (Assisting in Nursing Work in Acute Care)
この「Certificate Ⅲ」という資格が重要。
日本での介護経験や高齢者施設での勤務経験は必要ありません。
上記の資格はTAFE(オーストラリアの職業訓練学校)を含めた語学学校のコースを終了することで取得することができます。
TAFEに関して、以下の記事にまとめたので参考にして下さい:
必要な英語力
TAFEのような学校に入学する為には、最低限の英語力を保持していることを証明する必要があります。多くの場合、「IELTS5.5前後」のスコアが基準として設けられています。
IELTS5.5は、英検に換算すると2級から準1級程度。ゼロから英語学習を始めた場合、1年程度で取得できます。
勉強内容は、
- 単語学習(実践IELTS英単語3500など)
- 文法学習(大学入試レベル)
- IELTS過去問(基礎力がついたら取り組む)
- (必要があれば)オンライン英会話など
上記を毎日コツコツ積み上げていきましょう。
最初はとにかく単語を覚えていくことが大切です。単語さえわかれば実際に留学した時に理解できる総量が増えるので、現地での経験がより一層濃くなります。
(余談)留学前に英語学習は必要か?
「ワーキングホリデーに行く前に、日本で英語を勉強しておいた方がいいですか?」
という質問をよくいただきます。
様々な考え方があると思いますが、私個人としてはYESです。勉強しておいた方が絶対に良い。
理由は、
- 理解できる情報量が増える
- 発信できる情報量が増える
上記2つです。
留学後、よくあるのが「何言ってるかわからない → 言いたいことが伝わらない → 自信がなくなる → コミュニケーションを取らなくなる」という負のループです。
慣れない環境でただでさえストレスがかかっているのに、そこに自分の無力感を自覚してしまうと心が病んでいきます。
逆に「理解できる!・伝わる!」という成功体験を積める基盤を整えていけば、その成功体験は自信に変わり、留学生活をより充実させてくれます。
単語を覚える。文法を覚える。は、日本でも海外でも結果が変わらない学習です。
日本でできることをわざわざ海外でやるのは、時間が限られている中で非常に勿体ないと思います。
必要な費用
話を元に戻します。
Certificate Ⅲを取得するためのコース費用は学校により異なります。平均的には「50〜60万円程度」が授業料として設定されています。
上記に合わせて現地での生活費。現在(2024年)の物価高を考えると最低でも15万(月)程度はかかると想定しておくと良さそうです。
そのため、授業料と合わせて合計150万円程度(半年)は事前に確保する必要があると思います。
もちろん、勉強をしながらアルバイトという選択肢もありますが、就職先を見つけるのが難しいことを考えると少しリスキーな選択になり得るかもしれません。
必要な手続き
コースを受講する為には、学校のホームページから申請を行います。
基本的には、
- パスポート
- 申し込み書類の入力
- 入学基準書類の提出(IELTSのスコアなど)
- 授業料の支払い(クレジットカード)
をオンライン上で行うと “Letter of Offer” (入学許可書)が発行されます。それを元に学生ビザの申請を行うことで、渡航準備が完了します。
一点、コースの開始時期に注意して下さい。
一般的には2月頃と7月頃にコース開始日が設定されていることが多いので、それに合わせて十分余裕がある時に申し込みをしましょう!
まとめ
Certificate Ⅲを取得できれば、アシスタントナースとして働くことができます。
近年、アシスタントナースが足りていないという状況から、時給は最低でも28AUD(約2,900円)から繁忙期には50AUD(約5,200円)ほど。(イースターなどの休日期間は、時給が更に高くなります)
授業料もしっかり回収することができるでしょう。
そこから、長期的にオーストラリアで働きたいと思ったら以下の記事が参考になると思います:
または、オーストラリアでの経験を活かし、他国でも看護師として働くことを視野に入れてもいいかもしれませんね。
シンガポールではIELTS5.5程度の英語力があれば、看護師として働くことが可能です。そこで、実務経験と英語力を伸ばし、正看護師として希望の国で生活するというプランも悪くないように思います。
以下に詳しい情報をまとめたので、参考にして下さい:
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。
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