
PTEスピーキング「Read Aloud」でスコアアップするポイント
こんにちは!
今回の記事では、PTEスピーキング&リスニングセクションの Read Aloud(音読:RA)の対策方法をできる限り具体的に説明していきます。
RAはスピーキングセクションで3〜4割程度を占める高スコア問題です。ここをしっかり対策できるかどうかで、スコアが大きく変わっていくので重点的に対策していきましょう。
それでは詳しくみていきます。
Index
Read Aloud(音読:RA)の概要
まずはRAの概要を把握しておきましょう:
問題数 | 6~7問 |
採点基準 | ① 内容(Content): すべての単語を正確に読む(5点満点)② 流暢さ(Oral Fluency): 滑らかで途切れない話し方(5点満点)③ 発音(Pronunciation): 明瞭でネイティブに近い発音(5点満点) |
問題内容 | 約50~60語の短い文章を読み上げる。明瞭な発音、適切なイントネーション、流暢さが求められる。 |
問題内容は、50〜60語の短い文章を正しく音読すること。
単語を飛ばしたり、追加したり、間違えて読まないようにすることが重要です。
採点基準は、他のスピーキングセクションと同様に発音の流暢性に焦点が当てられています。
つまり、1音1音を正しく発音することよりも「英語っぽく発音ができているか」という観点がより重要な問題になります。
評価基準の詳しい解説
より詳しく各評価基準について理解しておくと対策に役立つと思います。
- ① 内容(Content)
文章に書かれている情報を正しく音読できているかが評価されます。単語を飛ばしたり、情報を追加すると減点対象になります。 - ② 流暢さ(Oral Fluency)
音読が途切れなく自然にできているかが評価されます。間が空きすぎてしまったり、言い直しがあると減点対象になります。 - ③ 発音(Pronunciation)
発音の正しさが評価されます。複雑な単語の誤読や不明瞭な発音は減点につながります。
採点に関して、AIによる自動評価が採用されていることもあり、③ 発音は前後の文脈から補完してくれるケースが多い印象です。
そのため、① 正しく読むこと。② 間を開けずに音読すること。
この2点を意識することがより優先的な事項だと考えられます。
もちろん、最低限の発音習得は必要になるので、自身の現状に合わせた対策から行うのが大切です。
Read Aloud(音読:RA)の対策方法
対策のポイントは、
- ポーズの位置を事前に把握する
- 強弱のメリハリをつける
- ペース配分を意識する
の3点です。
RAで最も大切なのは「英語っぽくセンテンスを音読できるか」という観点です。そして、その英語っぽさは意味のまとまりごとに音を止めるか、にかかっています。
音を止めるポイントが分かったら、できるだけ強弱のメリハリをつけて音読することを意識しましょう。
よく英語は弱形の言語だと言われています。つまり、重要性が低い部分は「弱く・曖昧に」発音し、強調したい部分は意図的に「強く・はっきりと」発音するという言語性質を表しています。
最後に、音読のスピードが遅くても、早すぎてもスコアに反映されにくくなるので、聞き取りやすい一定のペースを保つことに気をつけてください。
対策の時にあるよくあるミス
これまでの指導経験を元に、スコアが伸びにくい人に共通するポイントをまとめました。
- 話すスピードが遅すぎる、または頻繁に止まる。
- 難しい単語の誤読。
- 句読点を無視してしまい、不自然なイントネーションになる。
- 単調な話し方でロボットのように聞こえる。
- 気息の量が少ない(声がか細い)
特に3〜5あたりは、元々言葉を話す時の癖が影響している可能性が高いので、該当する場合は意識的な矯正が重要になります。(又は、自動採点ではないIELTS対策にシフトしても良いかもしれません)
サンプル問題
以下のサンプル問題を、対策のポイントを意識して練習してみましょう:
Attendance to Theater
Experts discuss the significance of attending the theater as a civic occasion, associated with the political and cultural achievements of Athens. Through archeology and analyses of contemporary art forms such as decoration on pottery, a picture is built up of ancient Greek theater.
RAでは文章の中に平均1〜2個程度、読み方がわかりにくい語が含まれます。
今回だと “Athens [ˈæθɪnz]” や “pottery [pάṭəri]” なんかは見慣れない単語かもしれませんね。
練習の段階ではわからない単語は必ず発音記号をみるようにすると効果的です。
音の構造や細かい発音の変化などを理解することで、音声知覚に対する理解度が高くなります。
① ポーズのの位置を事前に把握する
先ほどのサンプル問題に戻ります。
まず最初にやることはポーズの位置を正しく理解すること。
これはスラッシュ・リーディングをやる時と似ている作業です。意味のまとまりごとにポーズする位置を特定していきます。
Attendance to Theater
Experts discuss () the significance of attending the theater () as a civic occasion, / associated with the political () and cultural achievements of Athens. / Through archeology () and analyses of contemporary art forms () such as decoration on pottery, / a picture is built up of ancient Greek theater.
今回は「()」と「 / 」の2種類に分けてポーズを特定しました。
慣れないうちは「()」の部分で小さなポーズをすると少し発音しやすくなるはずです。慣れてきたら「 / 」までは一息で発音できるように練習してみましょう。
② 強弱のメリハリをつける
次にどの部分を強調して読むかを決めていきます。
英語は基本的に、
- 人称代名詞
- 前置詞
- 冠詞
- 助動詞
- 接続詞
は弱形(弱く・曖昧に発音される音)になります。
なので、それ以外の部分で単語のアクセントを意識して強調する場所を見極めていきます。
Attendance to Theater
Experts discuss () the significance of attending the theater () as a civic occasion, / associated with the political () and cultural achievements of Athens. / Through archeology () and analyses of contemporary art forms () such as decoration on pottery, / a picture is built up of ancient Greek theater.
太字にした部分は、かなり意識して「はっきり・強く」発音することを意識してみてください。
それだけでも強弱のメリハリが出て聞き取りやすい英語になってくるはずです。
③ ペース配分を意識する
最後は、①と②の内容を意識して繰り返し音読の練習をしましょう。
わからない単語があれば発音記号を見直したり、音声を確認したりして、できる限りネイティブに近い発音ができるように身体で覚えていきます。
1日でできるようになることはないので、繰り返し何度も反復練習を繰り返してみてください!
まとめ
今回の記事のポイントをまとめると、
- 「英語っぽさ」を意識した音読が大切
- ポーズの位置で聞き取りやすい英語になる
- 強弱のメリハリをつける
の3点になります。
英語の発音に関しては、個人の得意・不得意が大きく関与します。
得意な人は「海外ドラマを真似してたらできるようになった〜。」のようなアドバイスを伝えてくるかもしれませんが、それが必ずしもあなたにあった学習方法かは分からないので注意しましょう。
正しい努力は見合うかもしれませんが、間違った努力は大きな損失になる可能性もあります。
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最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。
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