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ニュージーランドで正看護師になるための2つの英語試験とは

ニュージーランドで正看護師になるための2つの英語試験とは

ニュージーランドで正看護師になるためには、指定の英語試験の要件を満たす必要があります。

看護師として、日々多くの患者や医療従事者とコミュニケーションをとります。そのため、英語力は必須スキルの一つと言えます。

「英語力がなくても看護師として働けますか?」といったご質問を受けることがあります。

難しいです。日本語ができない看護師が、日本で働けるかどうかを考えると分かりやすいのではないでしょうか。

では、具体的に、どのような英語力が求められるのでしょうか?

ニュージーランド看護師協会(NCNZ)は、正看護師認定基準の一部として、英語力を測定する試験を定めています。

この記事では、2つの英語試験について詳しく説明していきます。

正看護師になるための英語試験

ニュージーランドで看護師として働く場合に、以下の2つの英語テストのいずれかの基準を基準スコアを満たす必要があります:

  1. IELTS(R7.0, L7.0, W6.5, S7.0)
  2. OET(R350, L350, W300, S350)

参照:English Language Requirements

出題形式は、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つのセクションに分かれています。

テストの時間は、両方ともおよそ3時間程度です。

各テストによって差はありますが、試験のレベルは英検一級程度だと考えられます。どちらのテストは簡単ということはなく、あくまで全体として難易度が同等だということです。

2つ試験があると選ぶのに迷いますよね。

実際に最初に選んだ試験を、そのまま最後まで継続される方は少ないです。学習途中でも、スコアが行き詰まった際などはテストの変更等も検討すると良いでしょう。

なお、いずれの試験も、1回の試験で全てのセクションに合格する必要はありません。12ヶ月以内のテストであればスコアを組み合わせることが可能です。

注意点として、自宅で受験できる形式(IELTS Home・OET Home)のスコアは要件として認められていません。ペーパー試験または会場で受けるコンピュータ試験が求められるので気をつけてください。

IELTSの特徴

IELTSは、International English Language Testing Systemの略です。

アカデミック領域に特化しているテストで、専門用語や学術的な文章に慣れていない人には難解に感じられるかもしれません。

今から英語学習を始めるという方は、IELTSから始めると良いかもしれません。IELTSは英語の基礎固めをするのに有効だからです。OETと比べると、対策コース、教材、教えられる先生の数が充実しています。

具体的な目標ですが、初心者の人は、IELTSのリーディングとリスニングセクションで6.0-6.5程度を目標に学習してみると良いでしょう。

IELTSにもデメリットがあります。ライティングとスピーキングセクションにおいて、スコア6.5から7.0を目指すのが難しいことです。

たったの0.5ですが、ここで数年かかる人もいます。かける労力が、実際に身につく英語力に見合わないかもしれません。スコアが上がりづらいと感じたら、別のテストに移行すると良いでしょう。

OETの特徴

OETとは、Occupational English Testの略です。医療現場で使用される英語に特化したテストです。

OETの最大のメリットは、現地で働き始めた際に、OETのテスト対策がそのまま現場で役立つことです。

トピックが医療に関することなので、背景知識で出題される情報を補完できます。内容が仕事に関係しているため、学習自体が比較的楽しく感じられる人が多いように思います。

IELTSと比較して、OETはスピーキングとライティングセクションの評価が少し甘めなのも、看護師の方にとっては朗報ではないでしょうか。

一方、OETのデメリットは、リスニングセクションの難易度の高さです。その他の英語テストと比較しても、桁違いに難しいです。

なぜそんなに難しいのでしょうか?

医療現場で、音源がネイティブ同士のスピードをそのまま採用していることや、各国のアクセントが強く出ているためです。スピードは早く、音が大きく変化するテストなのです。

とはいえ、OETのリスニングがクリアできれば、ニュージーランドで働く際に大いに役立つでしょう。そう思うと、学習も頑張れるかもしれませんね。

最後に

ニュージーランド正看護師認定基準の英語試験について理解できましたでしょうか?

前提として、自分自身にあったテストを選んでいただくことが最重要とした上で、個人的なオススメは、IELTS6.0-6.5から、OETに切り替えるというものです。

「OETは面白そうだし、オススメ!」

といったアドバイスを鵜呑みにし、数年間、時間とお金を無駄にしてきた看護師の方を多く見てきました。

OETは、基礎英語力があって初めて対策ができるものです。

その他の英語試験を活用して、まずはきちんとした英語の土台を作ることに集中してください。

応援しています!

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