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英語・NCLEX・OSCEはどれから受ける?|オーストラリア看護登録

日本の大学で看護学士を取得した方が、オーストラリアで正看護師として働くには、3つの試験に合格する必要があります。

試験が3つもあると、「どれから始めればいいの?」と迷う方も多いと思います。

この記事では、それぞれの試験に、どの順番で取り組むべきかの考え方を紹介したいと思います

豪州看護登録と試験の順番

オーストラリアで正看護師として登録するには、次の3つの試験に合格する必要があります。

  1. 英語試験(IELTS / OET / PTE / TOEFL)
  2. NCLEX(看護知識試験)
  3. OSCE(看護実技試験)

英語試験では、オーストラリアで働くために十分な英語力があるかどうかが問われます。IELTS・OET・PTE・TOEFLのいずれかを選ぶことができます。

NCLEXとOSCEは、Outcomes-Based Assessment(OBA)と呼ばれる評価制度に含まれます。これは、看護師としての知識と技術の両方を確認するための試験です。

これらの試験を受ける順番には、いくつかの選択肢があります。

  1. 英語試験→NCLEX→OSCE
  2. NCLEX→英語試験→OSCE
  3. NCLEX→OSCE→英語試験

お気づきの通り、OSCEは最初に受けることはできません

これは、オーストラリアの医療従事者規制庁(AHPRA)が、NCLEX合格後にOSCEの招待を出すという仕組みを取っているためです。

試験の順番について詳しく見ていきましょう。

選択1. 英語試験→NCLEX→OSCE

まずは、英語試験→NCLEX→OSCEの順について紹介します。体感として7割ほどの方がこのルートで準備を進めています。いわば王道。

せっかくの努力をムダにしたくない」そんな方には、この順番をおすすめします。

多くの看護師にとって最もハードルが高いのは英語試験です。私はIELTSやOETを指導していますが、日本人看護師の中で、一発で合格する方はほとんどいません。

英語試験は、数年かけてようやく合格というケースも珍しくないです。この最難関を先にクリアしておくことで、その後の登録までの流れが一気にスムーズになります。

NCLEXは知識を暗記すれば初回合格が狙える試験ですし、OSCEも初回合格率が80%以上と高めです。

つまり、英語さえ突破できれば、看護登録の8割は終わったも同然と考えられます。

逆に、先にNCLEXやOSCEに合格しても、英語試験で止まってしまうと、

「ここまでの努力は何だったんだろう…」

と感じてしまうこともあります。

また、当然ながら英語は海外で生活しながらのほうが伸ばしやすいです。すでにビザを取得して海外にいる方も、まず英語試験から始めるのが現実的です。

選択2. NCLEX→英語試験→OSCE

次の選択は、NCLEX→英語試験→OSCEの順です。NCLEXとOSCEの間に英語試験を挟む方法です。

特におすすめなのは、OETで英語試験を受けたい方や、英語のリーディングに苦手意識がある人です。

OETは医療トピックに特化した英語試験です。あらかじめNCLEXで医療英語に慣れておくと、OETのリーディングでもスムーズに内容が理解できるようになります。

NCLEX自体が英文を読む訓練として活用できるのもポイントです。設問には複雑な構文も出てくるので、リーディング力の底上げにもつながります。

ただし、NCLEXに挑むには最低限の英語力が必要です。

少なくとも、高校レベルの英語はきちんと仕上げておきましょう。基礎が不十分だと、設問を読むだけで疲れてしまい、途中で挫折しかねません。

NCLEXを始めるための英語力の目安としては、英検2級レベルのリーディングで大きなつまずきがないこと。知らない単語や文法で、意味のかたまりが取れない…という状態は避けたいところです。

選択3. NCLEX→OSCE→英語試験

最後の選択肢は、先にOBA(NCLEXとOSCE)を終わらせる方法です。

結論から言うと、あまりおすすめはしません。どうしても英語試験にあと一歩届かず、行き詰まったときの最終手段として考えるのがよいでしょう。

おすすめしにくい理由のひとつは、OSCEの受験費用が非常に高額であることです。

OSCEの試験料は$4,000AUD。受験開催地のアデレードやメルボルンへの渡航・滞在費を含めると、総額で6,000 AUD近くかかります。

確かに、OSCEの合格率は約8割と高めですが、英語試験に合格できないレベルの英語力では、OSCEも簡単ではありません。

落ちてしまったときの精神的ダメージも大きく、再挑戦にもお金と時間がかかります。できれば、英語力が一番高まっている最後に受けるのが理想です。

どうしてもオーストラリア看護登録を諦めたくない。そんなときの最後の選択肢として、頭の片隅に置いておくのが良いでしょう。

最後に

以上が、豪州看護登録に必要な試験の順番と、その考え方についてのお話でした。

3つも試験があると、不安やプレッシャーを感じるのも無理はありません。でも、英語さえクリアできれば、あとの道はぐっと開けてきます。

今ここで一歩を踏み出そうとしているあなたは、すでに十分がんばっています。進むスピードは人それぞれ。自分のペースで、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

最後になりますが、Nursing Overseasでは、看護師の方に特化をした英語指導や看護留学サポートを提供しています

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Luke

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