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看護師が永住権を取りやすい国を紹介(2024年最新)

国境を越えて新たなキャリアを築くため、移住国の永住権取得を考えている看護師の方は多いのではないでしょうか。

2023年現在、世界中で看護師の需要が高まっています。その中でも、英語圏は魅力的な職場環境と将来の安定性を提供しています。

英語圏にもさまざまな国があり、永住権の取得条件やプロセスも国によって異なります。

そこで、本記事では、看護師の方々が永住権を取得しやすい英語圏を順番にご紹介します。

これからのキャリアにおいて、新たな可能性を広げるためのヒントが詰まった情報をお届けします。ぜひ最後までお読みください。

看護師が永住権を取りやすい国

日本の看護師が海外で免許を書き換える場合、いくつかのハードルを乗り越える必要があります。

通常は、以下の3点です。

  • 英語の資格試験
  • 看護の知識試験
  • 看護の実務試験

この中でも、英語の資格試験は、特に対策に時間がかかります。

問題自体が、英検1級よりも難しいためです。一般的には、何年もかかることがほとんどです。

ただし、これは移住地でも正看護師になることを前提としたお話です。その他に可能性があるので、一緒に確認してみましょう。

シンガポール

日本人看護師が最も看護登録をしやすい国がシンガポールです。

一番の魅力は英語資格の提出が求められず、シンガポール政府の担当者とのインタビューに合格すれば正看護師として働くことができます。

注意点は誰でも申請できるというものではなく、以下の要件を満たしている必要がります:

  1. 4年制の大学卒
  2. 21歳-35歳
  3. 1年以上の病院勤務経験がある

英語力に関して明確な基準はありませんが、インタビューの受け答えがスムーズにできるレベルが望ましいです。

IELTSに置き換えると「Band 5.5-6.0程度」があれば十分だと、担当者が話していました。

詳しい情報は以下の記事を参考にしてください:

オーストラリア

日本の看護師が、海外永住権を目指す際に、最も人気なのがオーストラリアです。

正看護師を目指す場合は、英語のハードルが高く、最難関の国の1つだと言えます。

ただし、アシスタントナースを目指す場合は異なります

最新の、オーストラリア移民局による公式発表では、2023年度よりアシスタントナースが永住権を目指せるようになります。

アシスタントナースは、日本で言うところの介護士です。

老人ホームや病院などで、高齢者の介護をするお仕事になります。

豪州では、介護士があまりに人手不足のため、看護師よりも給与が高くなっている地域などもあるほどです。

IELTS5.5を取得し、指定の学校で該当資格を取得することで、アシスタントナースになることができます。

IELTS5.5は、英検準1級と同等のレベルです。

正看護師が永住権を目指す場合、IELTS 7.0が必要です。

よって、アシスタントナースが永住権を取れるようになると、看護師の移住先としては最も難易度は低くなるでしょう。

アメリカ

アメリカは、州によって看護師になるための条件が異なります。

ほとんどの州では、英語の資格試験が必要ですが、ハワイとニューヨークを目指す場合は必要ありません

看護知識を問うNCLEXに合格することで、看護免許の登録が可能です。

また、一度ハワイやニューヨークで看護登録ができると、他の州で書き換えることも可能です。

NCLEXの問題に回答するためには、高い英語の読解力が必要です。

そういった点では、オーストラリアでアシスタントナースになるためのIELTS 5.5の取得よりは難しいと言えるでしょう。

ニュージーランド

次にハードルが低いのは、ニュージーランドです。

ニュージーランドは、正看護師として永住権を目指す場合は、非常に高い英語力が求められます。

しかし、2023年5月下旬より、准看護師がGreen List(永住権リスト)に登録されるという政府発表がありました。

つまり、看護師の専門学校しか出ていない方でも、永住権を目指せるようになります。

具体的には、職業専門学校ポリテクニックにて、1年半かけて看護Diplomaを取得することで、永住権申請が可能になります。

ポリテクニックに入るために必要な英語資格の基準は、IELTS 6.5です。

ちなみに、正看護師として永住権登録をするためには、IELTS 7.0が必要です。

たった0.5の差ですが、人によっては数年かかるほどの大きな差です。

ニュージーランドで准看護師として永住権を目指しつつ、正看護師になるために必要な英語資格の勉強をするのも一つの手す。

ちなみに、ニュージーランドで永住権を取得できると、オーストラリアに住むことも可能です。

オーストラリアで介護職をするのに抵抗がある方などは、まずニュージーランドで永住権を目指すのも一つの手でしょう。

カナダ

カナダです。カナダのややこしいところは、アメリカ同様に州によってルールが違うことです。

最も永住権が取りやすいのは、バンクーバーが位置するブリティッシュコロンビア州でしょう。

なぜなら、日本で専門学校しか卒業をしていなくても、指定の看護コースを終えることで、就労ビザを得ることができます。

例えば、ランガラカレッジのNursing Practice in Canadaです。ランガラカレッジに入学するためには、IELTS 6.5が必要です。

IELTS 6.5なら、ニュージーランドと一緒では?

と思われがちですが、

カナダはコースが2年間のであること、また、看護知識を問うNCLEXにも合格しないといけません。よって、ニュージーランドよりは若干ハードルが高いでしょう。

ちなみに、トロントが位置するオンタリオ州で看護師になるためには「学士」が必要です。

専門学校しか出ていない方は、オンラインコースでも構わないので、学士の取り直しが必要です。

その上で、コネストガカレッジのEnhanced Practice for Internationally Educated Nursesなどを出ると、永住権に繋げる可能性を得られます。

イギリス

看護師の永住権取得として、最も難易度が高いのがイギリスです。

日本の看護免許を、正規ルートで書き換えることしかできないためです。

介護士として、永住権を目指す選択肢などがないのです。

正看護師になるためには、冒頭で紹介した、英語の資格試験、看護の知識試験、実務試験の3つ全てにパスしないといけません。

また、イギリスは、ご紹介した5つの国の中で最も看護師の給与が低いです。

イギリスで看護師をされている方は、イギリスという国や文化に大きく惹かれている方が多いように思います。

最後に

以上が、看護師が永住権が取りやすい英語圏を紹介でした。

オーストラリア、アメリカ、ニュージーランド、カナダ、そしてイギリスの5つの国で、それぞれの特徴や条件をご説明しました。

それぞれの国で異なる要件が設定されていますので、自身のキャリア目標や条件に合わせて選ぶことが重要です。

また、オーストラリアやニュージーランドでは、それぞれアシスタントナースや准看護師としての道もあり、永住権を目指す際に柔軟な選択肢となることもお伝えしました。

それぞれの国には魅力的な職場環境や将来の安定性があります。自身の目標や希望に合った国を選びましょう。

永住権の取得は一筋縄ではいかないかもしれませんが、努力と情熱を持って取り組むことで、新たなキャリアの道が開けることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Nursing Oversea

「海外で看護師として働く」を夢じゃなく、実際に実現するために必要な情報をまとめているプラットフォーム。

海外に踏み出す一歩を後押しするために、本当に必要な情報を共有していきます。

This Post Has 3 Comments

  1. よろしければ、介護士が永住権を取りやすい国も記事にしていただけませんか?

    1. こんにちは!ご連絡をありがとうございます。

      私が認知をしている範囲ですと、2023年10月現在はオーストラリアとニュージーランドで介護士の永住権を取得することができます。両国とも、今年から介護士として2年フルタイムで働くと永住権申請が可能です。近日、詳細をブログにまとめますね^^

  2. 早速のお返事ありがとうございます。

    お手空きの時で構いません。

    楽しみに待っています。

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