
オーストラリアの永住権 | 看護師としてPRを目指す方法を紹介
いずれは、オーストラリアの永住権が欲しい…
理由は人それぞれですが、そのように考えられている看護師の方もいるのではないでしょうか。
そういった場合、現地で正看護師を目指すことが永住権への最短ルートです。
現在、オーストラリアでは看護師が数万人単位で不足しています。
永住権は、不足している職業に基づいて発給される数が制限されています。
永住権につながる職業は、豪州移民局のInvitation Listに公表されています。
もちろん、看護師もInvitation List内に含まれています。

Index
看護師のオーストラリア永住権
ステップ1. オーストラリアで正看護師登録
日本の看護師資格を活用して、オーストラリアの永住権を目指すことができます。
第1ステップは、オーストラリアで正看護師登録をすることです。正看護師登録をしないと、永住権のビザ申請ができないためです。
オーストラリアでは、看護師の仕事が3つに分かれています
- AIN (Assistant in Nurse) – 看護助手・介護士
- EN (Enrolled Nurse) – 准看護師
- RN (Registered Nurse) – 正看護師
永住権を申請するためには、最後の正看護師(RN)になる必要があります。
日本で取得した看護師免許は、オーストラリアで書き換えることで登録が可能です。
しかし、難易度はとてつもなく高いです。
正看護師登録の条件とは
オーストラリアの正看護師登録条件を見ていきましょう。
まず大前提として、看護学士を保持している必要があります。
日本で4年制大学を卒業し、看護学士をすでに取得している人は、以下のプロセスを踏みます。
- 英語資格試験のスコアメイク
- OBA査定(NCLEX / OSCE)
- オリエンテーションプログラムの受講
特に、最初の英語資格試験のスコアメイクで挫折をしてしまう人が多いように思います。
仮に、日本で専門学校しか卒業していない人は、学士を取得し直す必要があります。
日本の学校で取得することも可能ですし、オーストラリアの大学に2年間通うことで取得することも可能です。
オンラインでの学士課程は、認められる場合と認められない場合があります。ご注意ください。
ステップ2. ビザ申請をして永住権を目指す
オーストラリアで正看護師登録ができたら、永住権の申請が可能です。
看護師としての永住権には、主に以下の2つがあります。
- 技術ビザ
- 雇用主指名ビザ
条件が異なりますので、下記でご紹介します。

技術ビザから永住権
もっとも代表的な技術ビザから永住権を目指すルートを確認しましょう。
技術ビザには、
- 技術独立ビザ
- 技術推薦ビザ
- 技術地域ビザ
の3種類があります。
最も一般的なのは、技術独立ビザです。どれも条件はさほど変わりませんが、以下に違いをご紹介します。
技術推薦ビザでは、永住権取得後、最低2年間は推薦を受けた州内で生活する必要があります。
技術地域ビザは、シドニーやメルボルンなどの大都市を除いた、指定された地域で4年以上働く必要があります。
どのビザも、永住権申請の時点で45歳未満である必要があります。
申請はポイント制ですが、65点を満たすことができればinvitation待ち「永住権に招待待ち」のステータスになります。
オーストラリアで永住権取得を狙うためのポイントについては、こちらのブログをご参照ください。
技術ビザの申請条件
以下に、技術ビザの条件をご紹介します。
年齢制限 | 45歳未満(申請時点) |
---|---|
ポイントテスト | 65ポイント以上 |
職業 | 正看護師 |
スキルアセスメント | スキルアセスメント(ANMAC) |
英語基準 | IELTS7.0相当 |
健康診断 | 申請後に必要 |
無犯罪証明書 | 過去10年以内に居住していた国の証明書 |
過去のビザ履歴 | 過去にビザのキャンセルがないこと |
ビザ申請手数料 | 4240豪ドル |
正看護師登録ができれば、すぐに申請できます。
ビザの申請手数料は毎年高くなっています。ご注意ください。
申請からおよそ3ヶ月以内に、90%程度の方が永住権を獲得しています。
雇用主指名ビザから永住権
次に、雇用主指名ビザから永住権を狙う方法です。
技術ビザがポイント制だったのに対し、雇用主指名ビザはビザをサポートしてくれる雇用主(病院)を見つける制度です。
ビザをサポートしてくれる雇用主が見つかれば、すぐにビザ申請に入ることができます。
永住権がおりるまでも、ブリッジングビザでオーストラリア国内で働き続けられます。
一方、現実問題としては、都市部では、肝心の雇用主を見つけるのが難しいです。
シドニーやメルボルンなどは、すでに永住権を持っている正看護師がたくさんいるためです。
従って、都市部で永住権を保持していない看護師に対して、雇用主となってくれる病院を探すのは困難と言えます。
雇用主指名ビザをご希望の方は、看護師不足が深刻な地域(田舎)を狙うことになります。
雇用主指名ビザの申請条件は、技術独立ビザのそれと変わりません。
流れとしては、正看護師登録ができたら、ビザサポートをしてくれる病院を探す活動に入ります。
多くの場合は、病院とのコネクション、もしくはSEEKやIndeedなどの求人媒体を活用することになります。
最後に
日本の看護師の方がオーストラリアの永住権を目指す方法は理解できましたか?
現在、看護師が不足していることもあり、ビザの申請条件やポイント自体は緩めです。
それ以前の、オーストラリアで正看護師登録をすることが、何より大きなハードルになります。
多くの看護師の方にとって、指定の英語資格条件を満たすことに、少なくとも数年間はかかることが多いようです。
少しでもオーストラリアの永住権に興味がある人は、早め早めから英語の力をつけることに集中しましょう!
オーストラリアで看護師になるハードルが高すぎる…
そんな方には、シンガポールという選択肢を考えてみるのもおすすめです。主要な英語圏に比べて、就労までのハードルがぐっと低く、最初の一歩としてとても始めやすい国です。
働きながら英語力を身につけ、将来的に目指す国へステップアップすることも十分可能です。
シンガポールでの看護師プログラムにご興味がある方は、ぜひこちらのページをご覧ください。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。
Comments (0)