
40歳以上必見 | DAMAで目指すオーストラリア永住権取得方法
40歳以上の看護師はオーストラリアで永住権を取ることはできない…。オーストラリアに興味がある方であれば、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
永住権の申請には年齢制限があります。オーストラリアの場合は45歳以下が対象ですが、制度の問題で、事実上は40歳を過ぎると永住権の獲得が難しくなります。
しかし、40歳を過ぎた人でも、特定の条件を満たすことでオーストラリアの永住権を目指せるルートが存在します。
この記事では、その詳しい方法について紹介をします。
Index
40歳以上のオーストラリア永住権
オーストラリアにはDAMA(Designated Area Migration Agreement)と呼ばれる制度があります。
DAMAとは、政府が人手不足の地域の自治体や雇用主と結ぶ特別な移民協定のことです。
一般的に、永住権を申請するためには政府が定めた職業リストに従事する必要があります。しかし、一部の地域では、職業リストに載っていない職業でも人手不足が深刻です。
そこで導入されたのがDAMAです。この協定により、地域ごとに指定された幅広い職種でのスポンサーシップが可能となり、労働力不足の解消に貢献しています。
DAMAを利用することで、永住権の申請を最大55歳まで引き伸ばすことが可能です。つまり、特定の職業を特定の地域でこなすことにより、55歳まで永住権を目指せるのです。
DAMAの職業リスト
早速、DAMAの職業リストを確認しましょう。
- Aged care industry — 介護業界
- Dairy industry — 乳製品業界
- Fishing industry — 漁業
- Horticulture industry — 園芸業界
- Meat industry — 食肉業界
- Minister of Religion — 宗教指導者
- Pork industry — 豚肉業界
- Restaurant (premium dining) industry — 高級レストラン業界
ここでは、あくまで永住権に繋がるものだけを記載しています。
これらの職業に特定地域で従事する場合、482ビザが与えられます。この482ビザが永住権に繋げられますが、DAMAの協定内容は流動的で、頻繁に更新されるので注意をしてください。
職務経験が必須なのも留意が必要です。未経験者が雇われることはありません。また、職種によっては特定資格の取得も必要です。
DAMAのある地域
では、どこの地域であればDAMAに該当するのでしょうか。確認しておきましょう。
- Adelaide City Technology and Innovation Advancement, SA: Skilled & Business Migration
- East Kimberley, WA: East Kimberley Chamber of Commerce and Industry
- Far North Queensland, QLD: Cairns Chamber of Commerce,
- Goulburn Valley, VIC: Goulburn Valley
- Great South Coast, VIC: Warrnambool City Council
- Northern Territory, NT: Northern Territory Designated Area Migration Agreement
- Orana, NSW: Regional Development Australia – Orana, NSW
- Pilbara, WA: RDA Pilbara
- South Australia Regional, SA: Skilled & Business Migration
- South West, WA: Shire of Dardanup
- The Goldfields, WA: City of Kalgoorlie Boulder
- Townsville, QLD: Townsville Enterprise Limited
- Western Australia: Department of Training and Workforce Development
2025年現在は、13の地域がDAMAの指定地域になっていることが分かります。指定の地域に関しては、ここ5年ほどは変化がありません。
先述のDAMA職業リストが、これらの全ての地域で適応しているわけではありません。地域により職業リストが異なるのでご注意ください。
自分が目指している職業が、どの地域のDAMAに所属しているのかは上記のリンクから確認ができます。気になる人は見てみてください。
介護業界がオススメ
この職業リストの中で、看護師の方が目指しやすいのが介護業界です。看護師としての職務経験は、介護士の「職歴」に適用されるです。
ちなみに、介護士はDAMAのほぼ全ての地域を網羅しています。それほど各地で不足しているということです。
具体的なステップを確認してみましょう:
- IELTS 6.0を取得
- 介護士の資格を取得
- スポンサーとなる雇用主を確保
- 指定地域で2年間の就労
- 永住権の申請
指定の学校で、介護士になるための資格Certificate Ⅲを取得し、その上でスポンサー企業を見つける流れです。Certificate Ⅲに関しては、こちらを参照にしてください。
指定の学校に入学をするためには、IELTS OA6.0が必要になります。これは英検の準1級〜1級程度のレベルです。
IELTSのスコアは満たせなくても、英語コースからの入学が可能です。しかし、費用が大きくかかることや、入学後に英語で苦労する可能性が高いため、なるべくスコアを満たした上で入学をすることをオススメします。
IELTS 6.0の取得方法については以下の記事を参考にしてください:
英語と違い、運要素が大きくなるのが就職活動です。DAMAの制度を利用するためには、政府に認定された施設に就職をする必要があります。どこでもいいわけではありません。
認定組織はこちらの政府サイトにまとまっています。こちらに記載がある施設に就職をする必要があることを覚えておいてください。
まとめ
以上、40歳以上の人がオーストラリア永住権を取得する方法の紹介でした。
IELTS 6.0を取得をするのが第一歩になります。簡単ではありませんが、英語は正しい手法で学習をすることで必ずスコアは取れます。
実際のところは、スポンサーになってくれる企業を見つけるというのが最大のハードルになります。
特に、学生ビザでオーストラリアに行かれる方などは、ビザが切れるまでにスポンサーを見つける必要があります。見つからない場合は、学生ビザを延長し続けるといった事例もあります。こうなってしまうと大変です…。
学校以外の時間で、介護士として働いてる方とコネクションを作ったり、地道にメールや電話を活用して求職活動をする必要があります。
あんまり運には頼りたくない…。そんな方は、以下の記事を読んでみてください。いずれもNursing Overseaが運営しているSOLO IELTS TOEFLの記事です。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。
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