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カナダで正看護師 | 必要な英語試験について解説

カナダで正看護師として働くためには、指定の英語試験に合格する必要があります。

ややこしいのは、カナダは州によってルールが異なる点です。そして、その州が10もあるのです。

この記事では、州による違いに留意しながら、カナダで正看護師登録するために必要な英語試験について詳しく説明していきます。

看護師登録に必要な英語試験

カナダで正看護師免許を取得するためには、主に3つの試験にパスをする必要があります。

  1. 英語の資格試験
  2. 各州の看護試験
  3. NCLEX

この中で、一番最初に提出が求められるのが英語の資格スコアです。

看護師の方にとっては、この英語試験が最も高いハードルになります。多くの先人から、「英語さえパスできればあとはなんとかなる…」とよく聞きます。

英語の資格試験には以下の4つの選択肢があります。この中から、自分に合ったものを選択できます。

  1. IELTS OA7(L7.0, R6.5, W6.5, S7.0)
  2. CELBAN(L9, R8, W7, S8)
  3. OET(L350, R300, W300, S350)
  4. PTE(L73, R66, W68, S75)

との試験も、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つのセクションに分かれています。テストの時間は、どれも2~3時間程度です。

各テストによって差はありますが、試験のレベルはおおむね英検一級程度です。

それぞれの英語試験の比較については、以下の記事を参照にしてください:

全州で活用できる英語試験

カナダ全10州の中で、共通して使用できるのはIELTSとCELBANです。

IELTSはアカデミック領域に特化した全世界で最も受験者の多い英語テストです。CELBANはカナダの医療英語専門の英語能力試験です。

今から英語学習を始めるという方や、選択に迷う場合はIELTSをオススメします。アクセスできる教材、教えられる先生、サービスがはるかに充実しているためです。

仕事を遂行するという観点では、医療用語のCELBANの方が有効かと思いますが、何せ学習教材が手に入りません。また、受験の機会も極めて限定的です。

対策コースなどもカナダで準備コースがまれに開講されている程度です。実質的な対策ができないため、学習者泣かせといえるでしょう。

とはいえ、IELTSにもデメリットがあります。それは、スピーキングセクションでスコア7.0を獲得するのが難しいことです。

スピーキングはスコア6.0程度で停滞をしてしまう人が多いのが実状です。6.0→7.0に上げるのに数年かかるような人も珍しくありません。

まずは、豊富に選択肢のあるIELTSで学習を進めていく。あと一歩のところでスコアの到達ができない場合に、CELBANを受験してみるのが良いように思います。

OETとPTEが使用できる州

IELTSとCELBAN以外に、OETとPTEが使用できる州があります。

オンタリオ州、マニトバ州、ニューファンドランド&ラブラドール州、ノバ・スコシア州、サスカチュワン州の5つの州です。(2025年2月19日時点)

OETは英語が母語ではない医療従事者が、「実際に海外で働くことができる英語力があるか」を測定することを目的とした英語テストです。CELBANのグローバル版のようなものを想像してください。

PTEとは一般英語力を測定するテストとして広く認められています。こちらは、よりトピックの一般性が高いIELTSを想像してもらうと分かりやすいでしょう。

IELTSやPTEのような、アカデミック英語にはどうしても苦手意識がある…。

そんな方は、OETを中心に学習を進めるのも一つの手です。とはいえ、OETやCELBANは専門性の高い医療英語テストです。対策するには、IELTS OA6.5程度の力は必要です

PTEで設定されているスコア(L73, R66, W68, S75)は、4つの試験の中で最も難しいように思います。特に、スピーキングの75は、受験者の大きな壁になるでしょう。

オーストラリアの看護登録でもPTEの使用が認められていますが、IELTSスピーキング7.0に対して、PTEは66の設定です。この75というのが、いかに高い設定かお分かりいただけるのではないでしょうか。

まとめ

以上、カナダの正看護師登録に必要な英語資格についての説明でした。

個人的に、難易度をまとめると以下のようになります。

易 IELTS > OET > CELBAN > PTE 難

前提として、自分自身にあったテストを選んでいただくことが最重要です。

その上で、まずはIELTSで目標スコアの到達を目指してみる。その上で、どうしても無理な場合は、OETやCELBANの選択肢を考える。

以下、この記事を書くにあたって参照にした、各州看護協会の一次情報先です。気になる人は参考にしてみてください。

  1. https://cno.org/become-a-nurse/registration-requirements/proficiency-in-english-or-french/accepted-language-proficiency-tests
  2. https://crnnl.ca/site/uploads/2023/06/english-language-proficiency.pdf
  3. https://www.nscn.ca/registration-licensing/general-licensing-information/english-language-proficiency-registration-requirement
  4. https://www.crns.ca/license_membership/becoming-a-nurse-in-sask/registered-nurse-sask/canadian-rn/
  5. https://connect.nurses.ab.ca/home/%2Fregistration-requirements%2Fenglish-language-proficiency%2F
  6. https://www.bccnm.ca/RN/applications_registration/Pages/English_proficiency.aspx
  7. https://www.crnm.mb.ca/wp-content/uploads/2022/01/AA-2-Language-Proficiency.pdf
  8. https://www.princeedwardisland.ca/en/service/english-language-test-fee-reimbursement-for-rns-and-lpns

ヌナブト州、ニュー・ブランズウィック州の2つは、確認が取れませんでしたことご了承ください🙏

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。

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