シンガポールでの看護師就職を目指す!必要な英語力とIELTS対策
シンガポールで看護師として働いてみたいと考えたことはありますか?
いくつかの手順を踏むことで、日本人看護師がシンガポールで働くことは制度上可能です。
その中でも多くの人が気になっているのは、必要な英語力についてではないでしょうか。
この記事では、シンガポールで看護師として働くために必要な英語力とその学習方法を紹介します。
Index
必要な英語力と学習方法
シンガポール看護局のサイトを見ると、必要な英語力については明記されていません。
知り合いの担当者に確認をしたところ、以下のスコア相当の英語力が必要とのことです。
- IELTS OA6.0
- TOEFL 80
実際には、英語資格のスコアの提出をする必要はありません。しかし、担当者との面接で英語力が不足していると判断された場合は、英語試験を受験する必要があるようです。
面接はかなりシビアで、スコア同等の英語力がないと基本的には落ちます。スコアを満たした上で、選考に臨むようにしましょう。
難易度の高い基準であることは事実ですが、努力をすれば必ず到達させることができるスコアです。
テストについて
まずはテストの概要について理解をしましょう:
IELTS | TOEFL iBT | |
試験形態 | 紙とパソコンの選択制 | パソコン |
受験料 | 25,380 – 28,500円 | $245 |
スコア | 0 – 9 | 0 – 120点 |
日本人の平均 | 5.8 / 9 | 72 / 120点 |
試験時間 | 約3時間 | 約2時間 |
構成と時間 | Writing (60分) Reading (60分) Listening (40分) Speaking (11-14分) | Reading (35分) Listening (36分) Speaking (17分) Writing (29分) |
IELTSはイギリスのケンブリッジ社、TOEFLはアメリカのETS社により作成されています。従って、IELTSは主にイギリス英語、TOEFLはアメリカ英語で構成されています。
ドル高円安が続いていますので、IELTSの方が現時点では安く受験が可能です。
どちらの試験も、首都圏ではほとんど毎週実施がされています。試験結果は、IELTSは1~3日で出るのに対して、TOEFLは4~8日ほどの時間を要します。
ざっくりとした違いになりますが、TOEFLは北米進学者を対象として作られており、トピックが理系に偏っている傾向があります。
一方のIELTSは、幅広い層が受験するため、出題される分野は多岐に渡ります。どちらのテストも、対策には高い日常英語の力が求められれます。
詳しいテストの比較は、こちらの記事を参考にしてください:
英語のレベルについて
IELTS6.0(TOEFL80)がどういったレベルか確認をしましょう。
日本人の看護師さんにとって想像しやすいのは、英検との比較ではないでしょうか。
IELTS6.0(TOEFL80)は、英検だと準1級~1級程度のレベルです。準1級では到達が難しいけれど、1級を持っている人は確実に到達できるスコアです。
TOEICに関しては、比較が難しいところです。スピーキングやライティングがなかったり、試験内容が大きく異なるためです。
TOEIC800~900点程度でもIELTS6.0に到達することもあれば、TOEIC950点を超えていても苦労をされる方もいます。
一見ハードルが高そうですが、時間をかけて対策をすれば必ず到達が可能です。
その他の英語国では、通常はIELTS7.0以上が求められます。それと比べると、シンガポールはかなり低めに設定されるといえます。
厳しく聞こえるかもしれませんが、IELTS6.0(TOEFL80)程度の英語力はないと、現地で働くことは困難です。
どちらのテストが良いか
IELTSとTOEFLのどちらを中心に対策をしたら良いかについてです。
結論から述べると、IELTS6.0を目指す方が役に立つと思います。
どちらのテストであっても、英語力の底上げに繋がります。そういった点では、テストの種類は大きな問題ではありません。
とはいえ、皆さんが考慮すべきは、実際の選考に進まれた際のシンガポール看護局の担当者と面接についてです。
面接で必要になる英語力は、主にリスニングとスピーキングです。相手の質問を正確に理解するためのリスニング力と、それに回答するためのスピーキング力です。
面接では、以下の内容の質問がされます。
- 基礎的な英会話力があるかを測る質問
- 仕事の経験についての質問
- 看護の知識を問う質問
3の「看護知識」については、平等に対策をする必要があります。一方で、1や2の内容に関してはIELTSのスピーキングと被りが多いです。
IELTSのスピーキングでは、自分の身の回りのことに関して多く質問されます。したがって、IELTS対策が、ある程度はそのまま面接対策にも繋がると考えられます。
学習方法
次に、英語の学習方法についてです。
IELTSやTOEFLの対策には、高校英語の知識が必須です。高校までの英語に抜けがある人は、まずはきちんと復習をしてください。
定量的な目標としては、英検2級程度を目指すと良いでしょう。実際に受験をする必要はありません。所見の問題で、8-9割程度正解ができるようになればOKです。
基礎力がついた人は、IELTSやTOEFLの学習に移ります。最初はあまりに難しくて驚くかもしれませんが、安心してください。英語の上級者であっても、難しく感じる試験です。
学習は公式問題集を中心に行いましょう。最初は、日本語の解説がある公式問題集に取り組むと良いです。よくわからない設問を、よくわからない英語で説明されても、余計にわからなくなります。
スピーキングやライティングは、アウトプット量にフォーカスをして練習をします。細かな間違いに気をとらわれずに、瞬発力を持って話せること、書けることが重要です。
IELTS6.0を目指すための詳しい学習方法は、以下の記事にまとめています。チャレンジされる方は参考にしてみてください:
綺麗な発音の習得
関連して、海外で働こうと考えている人は、綺麗な発音の習得にチャレンジしてみてください。
あらゆる英語のテストには「アクセントがあっても減点はしない」と記載がされています。
これを取り違えて、自分がいいと思うように話してしまう人がいます。結果として意味が伝わらずに、面接に落ちたり、現地で何度も聞き返されるような事態に陥ります。
皆それぞれ違うアクセントを持っており、それ自体は素晴らしいことです。しかし、相手にとってどう聞こえるかは、同時に非常に重要です。
特に、医療従事者は人の命が関係をしたお仕事です。一発で聞き取れる発音の習得は、テスト対策と同じぐらい重要であると心得てください。
母音や子音などの音素の矯正から、一文全体の強勢やイントネーションの改善までができることが理想です。
最後に
以上が、シンガポールで看護師として働くために必要な英語力とその学習方法の紹介でした。
一般的に思われているよりも、英語の習得には膨大な時間がかかります。日本語と英語は、言語として大きくかけ離れているためです。
シンガポールで働くためには、35歳までにシンガポールに入国をする必要があります。少しでも興味がある人は、早め早めから英語の学習を始めてください。
弊社は日本で唯一、シンガポール看護局直属のエージェントと提携をしています。定期的に、シンガポール就職説明会をオンラインで行っています。
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最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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