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CBTの概要と対策 – イギリスで看護師資格を取得

日本人看護師がイギリスでの臨床を目指す場合、NMC登録が必要です。

NMCとは “Nursing Midwifery Council” の略で、イギリスにおける看護師の登録を管理する公営機関を指します。

NMCへの登録は、以下の試験に合格する必要があります:

  1. English language skills(英語資格)
  2. CBT(臨床筆記試験)
  3. OSCE(臨床実技試験)

イギリスで臨床をするためには、最低限の英語力を証明する必要があります。試験は「OET」と「IELTS」のいずれかで、基準点以上を取得することが求められます。

英語試験は、どのタイミングでも受験をすることが可能です。しかし、臨床試験対策をするには高い英語力が必要ですので、一番最初に取り組むことをオススメします。

英語試験に関しては、こちらの記事を参考にしてください:

臨床試験は、筆記と実技に分かれています。今回は筆記試験に当たるCBTの対策方法についてまとめていきます。

CBTの概要と対策方法

CBTは、Computer Based Testの略で、その名の通りコンピューターベースの試験です。

以下にザッと概要をまとめておきます:

名称:Multiple Choices Questions
試験形式:選択問題(4択)
問題数:115問
試験時間:180分
合格率:89%
合格点:68%以上の正答率
受験費用:£83
試験申し込み:*1Pearson Vueのアカウント作成
参照元:NMC CBT

115問を4択で選んでいきます。試験時間は3時間です。基本的な演算問題が30分/15問、看護知識と倫理に関する問いが2時間30分/100問となっています。

合格率はおよそ9割と非常に高くなっています。先述の英語試験に一度で合格する人はほとんどいないため、CBTは比較的ハードルは低めだと言えるでしょう。

世界各地のPearson Professional Centersにて受験が可能です。日本では東京と大阪に会場があります

また、CBT合格後の2年以内に、OSCEにもパスをしなければなりません。計画的に受験スケジュールを組みましょう。

対策1. 公式サンプル問題

ここから先は、CBTの対策方法について紹介します。CBTに公式の参考書はありませんが、公式のサンプル問題は以下のウェブサイトからアクセスが可能です。

  1. Practice tests

何よりも、まずは公式のサンプル問題に回答するのが良いでしょう。問題形式を理解し、回答の感覚を掴んでください。

すでに看護の知識が英語である方などは、すぐに合格水準に到達するかもしれません。

上記ページの一番下のリンクから回答が可能です。自分がどれぐらい正答できるか測定してみてください。

対策2. オンライン上の問題

公式の参考書がないため、ほとんどの人は市販のオンライン講座を通じて対策を行います。

以下が主要なオンライン対策講座です:

  1. Nurse Abroad
  2. NMC CBT Test
  3. MentorMerlin

これらのウェブサイトでは、大量の問題にアクセスが可能です。追加の料金を支払うことで、対策コースの購入も可能です。

オンラインでの対策は、受け身になってしまいがちなので注意をしましょう。ただ問題に回答するのではなく、間違った問題は徹底的に復習をしましょう。

「徹底的」というのは、正答の理由だけを理解するのではなく、不正解の選択肢が「なぜ不正解なのか」を言語化できるようにすることがポイントです。

対策3. 本

中には、テキストブックで学習をしたい人もいるかもしれません。

以下は、一般的なCBT対策で活用される参考書です:

  1. NMC CBT for Overseas Nurses: 2022 Update
  2. The Royal Marsden Manual of Clinical Nursing Procedures, Student Edition

参考書の良い点は、情報の正確性です。自己出版であっても、オンライン講座と比較をすると、設問の質が担保されています。

一方、参考書の問題点は情報が古いことです。「1」は2022年、「2」は2019年の刊行になっています。最新のテストとは、毎年少しずつ傾向がずれていきます。

まとめ

以上が、イギリス看護師登録に必要な臨床知識試験CBTの概要と対策方法の紹介でした。

この記事の情報以外では、YouTubeなども対策の参考に挙げられてる方もいます。個人的には、ユーチューブは情報が正確でないことが多いためあまりオススメしません。

CBTのような選択問題を解くためには、基本的に以下のスキルが求められます:

  1. 医学知識
  2. 英語の語彙力

語彙を正しく理解できること、リーディングが正確にできるか、が一番のキーファクターです。インプットは一朝一夕で身に付くスキルではなく、特に専門外の知識に関しては長期的に情報に触れている事が重要になります。

英語に不安がある方などは、まずはOETの学習を通して基礎英語力を上げることを心がけてください。英語が読めない場合、本来暗記で終わるはずのCBT対策も余計にハードルが高く感じます。

この記事の読者は、具体的にイギリスで看護師を志しているかと思います。

しかし、実は正看護師として働く難易度は国により異なります。その他の国の基準を理解しておくことで、プランBやCを選択肢として持つことも可能です。

興味がある方は、以下の記事を読んでみてください。いずれもNursing Overseaが運営しているSOLO IELTS TOEFLの記事です。

この中でも、特にシンガポールは求められる基準値が低めに設定されています。シンガポールで働きながら、イギリスで看護師をする準備をすることなども可能です。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。

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