PTEライティング – Summarize Written Text（要約：SWT）の対策とサンプル問題

こんにちは！

今回の記事では、PTEライティングセクションのSummarize Written Text（要約：SWT）の対策方法をサンプル問題付きで解説していきます。

SWTは一見すると難しいタスクのように見えますが、採点基準や対策方法をマスターすると安定したスコア獲得ができるセクションになり得ます！

ライティングが苦手な人も一度テンプレートを理解し、繰り返し練習することで必ずスコアが取れるようになるので頑張っていきましょう！

Summarize Written Text（要約：SWT）の対策方法

まずは、Summarize Written Textの概要をみてみましょう：

問題数	1〜3問
試験内容	約150〜300字の文章を読んで、5字以上75字以内で文章の内容を要約する
採点方法	部分点
制限時間	10分/各問題
採点基準	・内容（Content）: 文章の主題と重要な詳細を正確に含めているか。・形式（Form）: 文字数と文構造が適切か。・文法（Grammar）: 文法的に正しいか。・語彙（Vocabulary）: 適切で多様な語彙が使われている

SWTは長文を読解し、その内容を75字以内にまとめるタスクです。75字以上になると配点がゼロになるので注意してください。

一般的なライティングの問題と異なる点は、パラフレーズを用いなくてもスコアに影響が無い点です。

原文の表現をそのまま使っても大丈夫なので、文章の整合性が取れるように。意味がまとまることを優先して書き出すことが重要になります。

採点基準と部分点の詳細

より詳しい配点システムを理解するために、SWTの採点基準とどのくらいかければ何点になるのかを理解しておきましょう：

採点基準	スコア	評価内容
① 内容（Content）	2点	主題とすべての重要な要素を正確に含んでいる場合。
	1点	主題を含むが、1～2つの重要な要素を欠いている場合。
	0点	主題や重要な要素を欠いている、または無関係な内容の場合。
② 形式（Form）	1点	5～75語以内で1文にまとめられている場合。
	0点	5語未満または75語を超えている、または複数文の場合。
③ 文法（Grammar）	2点	文法的に完全でエラーがない場合。
	1点	軽微な文法エラー（1～2箇所）がある場合。
	0点	複数の文法エラーがある場合。
④ 語彙（Vocabulary）	2点	適切で文脈に合った語彙が使用されている場合。
	1点	語彙がやや不適切だが意味が通じる場合。
	0点	不適切な語彙が使われている場合。

リーディングが苦手な場合、ちゃんとした文法・語彙で内容をまとめるだけでも「③ 文法」と「④ 語彙」で高スコアが取れることが分かります。

また、文字数も意識するだけで「② 形式」も問題なく高スコアが取れるでしょう。

「① 内容」に関しては、文章の要点を掴む力が重要になるのでライティングだけでなく正確な読解力も必要になります。（対策に時間がかかる！）

戦略として、とりあえず②〜④の評価をあげることに専念する。①に関しては、リーディング対策などをやりつつ後回しにしましょう。

対策① まずはテンプレートを覚えよう

馬鹿正直に読解の練習を始める前に、まずはテンプレートを使いこなせるようになりましょう。

テンプレートを使えば、ある程度の文字数が稼げるのでそれだけでスコアが取れるようになるからです。

テンプレート以外の部分は、なるべく本文の表現を借りてくるようにすれば語彙や文法の間違いも少なくすることができます。

よく使うテンプレート

以下によく使うテンプレート表現を共有します：

The text discusses [main topic], highlighting [key point1] and explaining [key point2], which shows [key conclusion].

文章は要点（トピック・センテンス）を軸に、その主張をサポートする具体例（サポート・センテンス）で構成されます。

[ main topic ] では、文章の要点に当たる情報を。[ key point ] は具体例の核となるポイントを書き出していきます。

仮にどこが要点かわからない場合は、とりあえず本文の何かしらの情報をこのテンプレートに当てはめておきましょう。文法の評価は下がりますが、ゼロ点になることは避けられます。

対策② 日常的に要約する

テンプレートに慣れるためには、とにかくアウトプット量を増やすこと。

そのためにはPTEの過去問だけでなく、ニュースなどの情報も積極的に要約する癖をつけておくと効果的です。

75字ピッタリでまとめるのは難しいので、50字〜70字を目安にテンプレートに当てはめながら文章をまとめる練習をしてみましょう。

この時のポイントは、実際に紙（またはPC）に要約を書き起こすこと。

頭の中だけではアウトプットした情報が合っているかどうか判断することが難しくなるので、振り返りができるように何かしらの媒体に書き起こすことは必須です。

さらにAIツールを活用することで、要約が合っているかを添削してもらってもより効果が高くなります。

対策③ 文章構造を読み取ってみる

ここまでの対策を続けてテンプレートが板についてきて、更に高みを目指すのであれば文章の構造を把握できるように練習してみると良いでしょう。

英語の文章は「抽象→具体」の順番に、意見が徐々に深掘りされていきます。この性質を理解できるようになると、筆者の意図を汲み取ることが容易にできるようになり、メリハリのある読解ができるようになります。

以下の記事に参考になりそうな情報をまとめているので、ご覧ください：

中上級者向け英語ライティングを伸ばすテクニックと考え方

サンプル問題

これまで紹介したテンプレートを用いて、以下のサンプル問題を解いてみましょう：

Skip Breakfast

Skipping breakfast seems like a simple way of losing weight or saving time while getting the children ready for school or rushing off to work. But it can also be a sign of an unhealthy lifestyle with potentially dangerous consequences, including a higher risk of premature death. According to a study, adults and teenagers who miss the first meal of the day are less likely to look after their health. They tend to smoke more, drink more alcohol and take less exercise than those who do eat. Those who skip food in the morning are also more likely to be fatter and less well-educated, meaning they find it harder to get a job.

Researcher Dr. Anna Keski-Rahkonen said: Smoking, infrequent exercise, a low level of education, frequent alcohol use and a high body mass index were all associated with skipping breakfast in adults and adolescents. Our findings suggest this association exists throughout adulthood. Individuals who skip breakfast may care less about their health than those who eat breakfast.

Previously, experts assumed that missing breakfast, often called the most important meal of the day, was simply the marker of a hectic life or a way to try to lose weight. But Dr. Keski-Rahkonen, who led the study at Helsinki University, said the results revealed starting the day without food suggests an unhealthy lifestyle.

一見難しそうなことを言っていますが、よ〜〜〜く文章をみてみると「朝食を抜くことは不健康だ」という主張を繰り返し肯定するためにサポートセンテンスが組み込まれているのが分かります。

今回の文章の場合、冒頭の2センテンスがトピックセンテンスに当たる部分。それ以降で研究結果という具体例を用いて、その主張をサポートしています。

この文章を、先ほど紹介したテンプレートに落とし込んでみると、

The text discusses skipping breakfast, highlighting its association with an unhealthy lifestyle and explaining how it correlates with smoking, alcohol consumption, lack of exercise, and lower education levels, which shows that skipping breakfast is not just a time-saving habit but a potential indicator of poor health choices and a higher risk of premature death.

のようになります。

落ち着いて一つ一つ情報を落とし込んでいけば、着実にスコアが伸びていくと思います！

まとめ

今回の記事の内容をまとめると、

1. まずはテンプレートを使いこなせるように
2. 日頃から要約する練習をする
3. 出来るようになってきたら文章構造に目を向ける

上記3点がポイントです。

満点を取ることは難しいかもしれませんが、テンプレートを活用するだけで安定した高スコアを狙えるのがSWTです。

ライティングに対して苦手意識を抱いている方は少なく無いと思いますが、毎回同じフォーマットで書き出すことに慣れれば、それほど難しいことではないと気づくはず。

取れるところでしっかりとスコアを確保していくことが目標スコア到達の第一歩になると思います。

その他のPTEライティングに関する記事は以下にまとめています：

PTEライティングセクションの概要と対策方法

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