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イギリスで看護助手(HCA)として働く方法と年収

イギリスで正看護師として働くことを考えた人は多いと思います。

実はイギリスでは、看護助手としても働くことが可能なのを知っていますか?

看護助手はイギリスで、Healthcare Assistantという正式名称で、略してHCA(以下ブログ内もHCAと記載)と呼ばれます。

今回の記事では、「イギリスで看護助手として働く方法と年収」を紹介します。

それでは、詳しく見ていきましょう。

看護助手(HCA)として働く方法

まずは、イギリスでHCAとして働く方法について確認します。

実は、イギリスでHCAとして働くのに資格等は必要ありません。就職先が確保できれば、外国人でも働くことが可能です。

HCAの就職先を探すためには、以下の3点の準備が必要になります。

  1. 英文履歴書
  2. 推薦書
  3. ワクチン接種証明書

1つ目が英文履歴書の準備です。英語に自信がない人などは、CANVAのサンプル履歴書や、AIツールを活用しながら、きちんと添削をしてください。履歴書の英文に違和感があると、面接に進むことは難しいです。

2つ目は、推薦書の確保です。基本的には、過去3年分の推薦書が必要になります。職場の上司に協力を仰ぎましょう。日本語で書いてもらい、自分で英語に翻訳したものにサインをもらいましょう。

最後にワクチンの接種証明書です。イギリスの医療職で働くためには、ワクチンの接種証明が必要です。母子手帳の翻訳を提出します。

また、滞在許可書にあたる、ビザに関しては注意が必要です。HCAとして働くにあたって、ワークビザは取得ができません

つまり、実質的にはワーキングホリデービザ(2年間)、または学生ビザを活用して働くことになります。

求人の見つけ方

次に、イギリスでHCAの求人を探す方法です。

最も基本的なのは、NHS Jobsで検索するというものです。これは、NHSが一元してイギリス全土の求人を管理しているサイトです。

検索欄で「HCA」と入力してみてください。以下のような検索結果を得ることができます。

この中から希望する条件のフィルターをかけて探します。気になる求人があったら応募し、採用担当者からの返事を待ちましょう。

また、病院の公式サイトで募集があることもあります。自分が働いてみたい医療施設が明確な人は、定期的に公式サイトにアクセスして確認を取りましょう。

業務範囲

HCAの具体的な仕事内容が気になる人もいるかと思います。主な担当業務は以下になります。

  • 器具の消毒
  • 食事の配膳
  • シーツ交換
  • 環境整備
  • バイタルサインの測定
  • 静脈穿刺(採血、血管確保)

日本の看護助手の業務と比べて、イギリスのHCAの仕事内容はいかがでしょうか。

バイタルサインの測定や、静脈穿刺(採血、血管確保)は、日本では看護師の仕事ですが、イギリスではHCAの業務範囲になります。

HCAとして働くための資格は不要ですが、訓練を受けながらスキルを習得しレベルアップをしていくことを前提とした設計になっています。ただし、投薬はできません。

こうしたHCAの多岐にわたるサポートにより、イギリスの看護師は創傷ケアやドレーン抜去などの業務に集中できるのです。

一日の流れ

仕事が想像しやすいように、HCAの1日の流れを確認してみましょう。

  • 7:30am:
    勤務開始
    初めの30分は夜勤者からの申し送り
    担当患者に朝の挨拶、食事介助、ベッドメイキング、清拭
  • 10am前後:
    バイタル測定を実施
    朝のティーブレイク
  • お昼前:
    血糖値測定、お昼ご飯の介助
    ランチブレイク
  • 4pm:
    2回目のバイタル測定
    夕食前に血糖値測定
    夕食後はディナーブレイク
  • 8pm:
    勤務終了

1日の勤務時間は12時間30分と長時間労働です。基本週3日勤務、4日休み(週37.5時間)がフルタイムのスケジュールになります。

仕事の合間の、休息はしっかり取ることが可能です。例えば、朝のティーブレイクではゆっくり朝食を取り、ランチブレイクではリラックスしたり、天気が良ければ散歩に行ったりすることもできます。

担当患者数はおよそ8人です。患者の自立度によってオムツ交換や入退院の手伝いで忙しくなりますが、腎移植後・透析病棟では自立した患者が多く、他の病棟よりも楽なようです。

看護助手(HCA)の年収

HCAとして働くにあたって得られる年収を確認しましょう。

イギリス看護助手(HCA)の年収は、およそ£25,000 – £27,000です。2024年9月現在のレートでは、およそ463万円-500万円です。

イギリスの物価を考えると、決して高いとは言えなさそうです。

年収の参照元は、就職レビューサイトGlassdoorのデータを使用しています。現場で働くHCAの自己申告によるデータのため、リアリティーのある数値になっています。

最後に

以上が、イギリスで看護助手(HCA)として働く方法と年収の紹介でした。

いかがでしたでしょうか?

このブログの読者には、将来的にイギリスで正看護師を目指している人もいるかと思います。そんな人は、いきなり正看護師を目指すのではなく、HCAから入るのも一つの手です。

HCAとして働きながら、指定の英語資格試験の対策をすることもできますし、イギリスの医療経験を積むことで将来の就職につなげやすくなります。

また、NHSは看護知識を問うCBT試験に合格をした、外国人看護師を積極的に雇用しています。

つまり、まずは日本にいる間にCBTの合格を目指す。その上で、ワーキングホリデービザを活用し、HCAとして働きながら、正看護師になるための準備をするといったことも可能です。

ワーキングホリデービザは使用できないけれど、とにかく外国に早く行きたいという人もいるかと思います。

そんな人は、シンガポールでお金を貯めながら将来の準備をすることも可能です。興味がある人は以下の記事を参照にしてください:

記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!

Nursing Oversea

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海外に踏み出す一歩を後押しするために、本当に必要な情報を共有していきます。

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