アメリカの看護師登録に必要な「CGFNS」の申請方法
CGFNS(Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools)とは、アメリカ国外で受けた看護教育がアメリカの看護教育と同じ水準であることを証明をするための看護教育認定機関です。
英訳したドキュメントはCGHNSに送付し、その内容が審査されます。
今回は、そのCGFNSに登録して書類をアップロードするまでの流れを紹介します。
Index
CGFNSの申請方法
CGFNSの申請方法をまとめると、以下の5ステップが一般的に必要です：
- CGFNSでアカウント作成
- 学歴・職歴の入力
- 料金の支払い
- 必要書類のアップロード
- 審査
CGFNSの申請は、料金を支払った日から1年間の間に終わらせる必要があります。そのため、登録する前の段階で、必要な書類の準備を始めておくとスムーズです。
仮に1年間を超えてしまった場合は、延滞料金を支払うことで申請期間を1年間延長することができるようになります。
1. CGFNSでアカウント作成
まずは、CGFNSのポータルサイトでアカウントを作成します。
上記でEメールを登録・認証すると、個人情報入力の欄に進みます：
名前などの基本情報を中心に入力していきます。（Suffixは名前の後に付く名称で「Jr.」や「Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ…」といったものなので空欄で大丈夫です）
入力欄の最初にある「Are you an Applicant or a Sponsor?」という質問は「Applicant」を。下部にある「Do you have a CGFNS ID number？」は「No」を選択してください。
上記で示した画面の下に、
- パスポート
- 学歴（簡易版）
- 規約の承認
が続きます。
規約を承認したらセキュリティのための「秘密の質問と回答」と「ログインパスワード」を設定してアカウントが作成されます。
2. 学歴・職歴の入力
アカウント作成で「作成したパスワード」と「登録したメールアドレス」を入力することでポータル画面に移動することができます。以下のような画面です：
メニューにある「My Profile」から必要な以下の情報を埋めていきます：
- プロフィール写真
- 小学校から最終学歴までの情報
- 職歴情報
- 犯罪歴など
プロフィール写真は背景が白い写真が必要です。ただし正式なものでなくても大丈夫なので、白い壁を背景にスマホで撮った写真でもOKです。
学歴に関しては、学校の英語表記や学位などを正しく書き出すようにしましょう。申請後は変更することができないので注意。
3. 料金の支払い
プロフィールを全て入力したら、申請の申し込みを行います。申請料金は450ドル（約7万円）。先ほど述べたように、支払った日から1年間が申請の有効期限となります。
支払いをするとこれまで入力した内容の変更ができなくなるので注意してください。特に学校の情報など、審査の段階で名称等が異なる場合は受理されない可能性も出てくるので念入りにチェックしてください。
4. 必要書類のアップロード
支払いが終わるとCGFNS IDが発行されるので、このIDを元に必要な書類をアップロードしていきましょう。ポータル画面に、提出した書類の情報が以下のように表示されます：
書類をアップロードするときは、メニューの「My Message」をクリックし、その先のページで「Contact Us」をクリックします。
そうすると以下のようなページにいくので、ここで書類の分類と関連した資料をアップロードしていきます：
必要な書類はダウンロードすることができるので、ダウンロードして厚生労働省や学校、勤務先などに情報を入力してもらうようにしましょう。
提出が必要になる書類は、
- ・Credential verification service for NY state application（公証人サイン）
- ・Request for academic records（大学卒業・成績証明書）
- ・Request for license registration（看護師免許の英訳）
- ・Secondary school deploma（高校の卒業・成績証明）
以上の4点です。
5. 審査
全ての書類をCGFNSが受け取ると書類の審査に入ります。
審査期間中は、CGFNSが大学や職場などに連絡（メール）をして内容に不備がないか確認がされます。定期的に担当者の方と連絡を取り、迷惑フォルダに入っていないかなど確認するようにしましょう。
審査は半年から1年程度かかる場合があるので、NCLEX-RNの対策などをしながら気長に待ちましょう。
審査が終わるとレポートが発行されるので、晴れてNCLEXの受験資格を得ることができます。
まとめ
CGFNSへの登録は気力と忍耐が大切。申請したらテキパキと全てをサポートしてくれるなんてことはないので、連絡を取り伝えるべきことはビシッと伝えるようにしましょう。
また、実際に申請するために必要な時間はそこまでかかりません。それよりもむしろ、書類を待つ時間の方が圧倒的に長くなるので、その期間中にやるべきことを選択しておくことが効率よく申請するコツです。
現場からは以上になります。
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