専門・短大卒の人向け|オーストラリアで正看護士になる方法とは
日本の専門学校や短期大学で正看護師免許を取得された方も、オーストラリアで正看護師として働くことはできるのでしょうか?
決して容易ではありませんが、答えは「可能」です。
オーストラリアで正看護師として働くためには、看護学士の取得が必須です。そのため、専門・短大卒の方は、学校で学士を取り直す必要があります。
日本の大学、またはオーストラリアの大学に編入をすることで看護学士を取得をすることができます。
この記事では、それぞれの方法を見ていきたいと思います。
Index
日本で看護学士を取得する場合
日本で看護学資を取り直す場合は、正規の大学で1年間履修をすることで可能です。国に認定された看護学士コースがある正規の大学であれば構いません。
日本で学士を取り直す最大のメリットは、学費の安さです。学校によっては年間4,50万円程度で取得をすることが可能です。
これは、オーストラリアの年間の学費の1/10程度です。
一方のデメリットは、オーストラリアで免許を書き換える際に、3つの試験に合格する必要があることです。オーストラリアの大学に編入をする場合は、英語の資格証明のみで看護師登録が可能です。
つまり、学費は安いけれど、オーストラリアでの免許書き換えのプロセスが大変だということです。
武蔵野大学を筆頭に、オンラインコースで看護学士の取得を検討されている場合はご注意ください。オーストラリアでは、日本のオンラインコースで取得をした免許を提出しようとすると、拒否をされる場合があります。
オーストラリアでは、オンラインで取得をした学士課程を許可するという明確に記述されていません。実際に、看護免許の発行をコントロールしているAPHRAの担当者によって、受理・拒否をされるケースが出ています。
大きなリスクであることを認知しておきましょう。ちなみに、カナダの場合は、日本のオンラインコース取得をした学士課程も認定しています。
オーストラリアで看護学士を取得する場合
オーストラリアで看護学士を取得する場合は、現地の大学への編入が必要になります。
基本的には、大学に2年間通う必要があります。一年の学費は、およそ400万円程度です。つまり、学費だけで合計800万円程度かかる計算です。
オーストラリアの大学に編入をするためには、英語の資格スコアの基準を満たす必要があります。実は、ここが最も大変なところです。
私の体感では、この求められる基準値が高すぎて90%以上の方があきらめてしまいます. . .現地の大学の編入に必要な英語の基準については、こちらの記事を参照にしてください:
ただし一旦入学をし、卒業さえできれば、そのまま現地で看護師登録が可能です。
つまり、入学の難易度と学費の双方が高いが、看護登録のプロセスは簡単であるということです。日本の免許を書き換える時のように、試験などを受験する必要はありません。
日本在住時に行きたい大学を決めるパターン
オーストラリアの大学に編入する場合、どのタイミングで大学を選ぶと良いでしょうか。
1つ目は、日本にいながら、決めてしまうというものです。以下がメリットとデメリットです。
メリット | ・人気の高い大学の席を早めに確保できる可能性が高い ・学生ビザの申請が1回で済むので、申請手数料$710(約6万円)を抑えることができる |
デメリット | ・大学の見学ができないため、立地や雰囲気・環境など知ることができない ・そのため、大学を変更する際には、再度手続きが発生する |
このパターンの人は、日本にいながら入学に必要な英語基準を満たせる人が多いように思います。
オーストラリアで決定する場合
2つ目のパターンは、実際にオーストラリアへ行ってみてから、進学する大学を決めるというものです。
メリット | ・語学学校で英語力を伸ばしながら、実際の大学を見学できる ・大学の特徴、立地、環境などじっくり比較・検討できる |
デメリット | ・進学可能な大学の候補が少なくなる可能性がある ・新たな学生ビザを取得しなければならず、申請手数料$710(約6万円)が再度かかる |
ワーキングホリデーや語学留学を活用しながら考えるというものです。英語力に自信がない人などは、まず語学学校に入学し英語を勉強しながら、見学を進めていくことも1つの手です。
人気の大学などは、席が早めに埋まってしまう可能性があるので、早め早めの行動が吉です!
(番外編)永住ビザを狙うなら・・・
正看護師資格を利用した永住ビザ申請を狙っている方も多くいらっしゃると思います。
永住ビザを得るためには、移民局が設定するポイントテストというシステムで65点以上を取得する必要があります。
少しでもポイントを加点したい方におすすめしたいのが、オーストラリアの田舎の大学です!
人口が少ない田舎のエリアの学校に通ったり、そこで仕事をすることで、5ポイントを得ることができます。
Regionalとして指定されている地域は、パース、アデレード、ゴールドコースト、サンシャインコースト、キャンベラ、ホバートなどがあります。
できるだけ多くの得点を稼ぐためにも、上記のエリアにある大学への入学も検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
正看護師を目指すにも、選択肢がたくさんありますね!
それぞれのメリット・デメリットを知った上で、ご自身に合ったプランを立てていきましょう!
また、正看護師資格を取得するためには、IELTSスコア 7.0相当の英語力を保有する必要があります。
日本にいるうちに、渡豪までのスケジュールや費用の工面のほかに、英語の勉強も進めておきたいですね!
今後のプランニングにお困りの方は、是非お気軽にご連絡ください!
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